鹿児島市イチの繁華街、天文館。
市電の天文館通り駅から歩いて4分ほどのところに、とんかつ丸一さんはあります。
とんかつ丸一@鹿児島市天文館
一番近い市電の駅は「高見馬場」になるんだけど、どちらかというと繁華街の中心でもある天文館を目印に行くほうが分かりやすい立地だ。
お店はオフィスビルの地下の飲食フロアにあり、通りからは一切わからない隠れ家的お店。ジモティなら知ってるけど、まさに知る人ぞ知るというロケーションだ。
路面電車沿いの大通りにあるレンガ調のオフィスビルで、1Fにある鹿児島銀行が目印。正式名称は「味のとんかつ丸一」だ。「味の、、」がつく店だけに、なんだか期待感が高まる。
鹿児島というと、名物グルメがたくさんあり、かき氷白熊や黒豚しゃぶしゃぶ等があるが、やはり黒豚トンカツはB級グルメ好きには素通りできない必須アイテムだろう。
お店は地下の飲食街フロアの一番奥にあり、お昼すぎでも若干の行列ができてる人気店だ。
店頭にはサンプルケースも準備されてて、とんかつやエビフライのボリューム感が確かめられて明朗会計。安心して入店可能だ。
店頭には行列時の待ちのベンチも置かれてるので安心やなぁ。
5人ぐらいの待ちだったが、行列に並ぶこと10分ぐらいで入店だ。
店内は厨房に面したカウンター席と小上がりのテーブル席の構成。
テーブル席はグループごとに座れて、カウンター席も隣と1席ぐらい開けて座れるよう余裕をもった配席がなされてる。回転率重視でなく、余裕をもった配席案内がなんともウレシイ。
まずはテーブルに置かれたメニューを見てみた。
メニュー
11時~14時までのランチの設定は、
- ロースランチ定食 1300円
- ヒレランチ定食 1300円
レギュラーメニューと思われる定食もあり、
- ロースカツ定食 1600円
- 上ロースカツ定食 2100円
- ヒレカツ定食 2100円
- 海老フライ定食 2200円
のラインナップ。
上ロースカツ定食とヒレカツ定食が同じ値段で設定されてて、ヒレカツのスペシャル感がなんとなく分かるメニュー構成だ。
その他、グループ向けなのか「盛合せ定食」も準備されてて、
- 竹(ロース・海老2本) 2600円
- 梅(ヒレ・海老2本) 2600円
- スペシャル盛合せ(ロース・ヒレ・海老)6500円(3~4人様用位)
のラインナップ。
メニューの中から、ロースの中でも一番黒豚がガッツリいけそうな「上ロースカツ定食」をお願いしてみた。
オーダー時には「少々お時間かかりますが大丈夫ですか?」との案内があり、「もちろん、オフコース!」でオーダー。とんかつ屋でこの案内は、期待感が倍増するキーワードだ。
とんかつが揚がるまで時間もあるし、とりあえずビールを頂くことにした。
空腹の胃に染み渡る冷たいビール。はやくトンカツをムサボリたい!と胃袋が騒ぎ出してる。。
厨房内では大将と思しき方が1人でとんかつを揚げられてる。ホールは何名かのネイサンが対応してくれる。
オーダーが入るごとに、豚肉のブロックからオーダー分の豚肉をを切り分け、衣をつけ揚げられてる。
切られてる黒豚の脂のノリがスバラシく、なんとも分厚く切られてる。
それはオレの上ロースなのか?そうだとするとカナリヤバイ厚みだ!期待感高まるぜぃ。
午前の部の終わりがけに訪問したのだが、若干余裕が出てきた大将は、カウンターに座る2人お客さんに、とんかつの食べ方をレクチャーしてる。
レクチャーというほどでもないんだが、とんかつの断面に大量にユルメのカラシを塗り、タップリとソースを掛けレモン汁を搾る。ただそれだけだ。
レクチャーされたお嬢2人は「うはっ、メチャメチャおいしい♥」と驚いてる。ヒレを食べてる2人だったが、お試しで出されてロースに、もんどり打ってるようだ。
やはりロースのほうが大将的にもオススメのようだな。カワイイお嬢には美味いもの教えるなんて、ストレートな大将だぜぃ。
なんだかビールを飲みながら、オレの心の中のドラフト会議、第一回選択希望選手の「上ロースカツ」が大金星だと勝手に納得。。
そしてオーダーから15分ほどで、上ロースカツ定食が供された。
とんかつ@上ロースカツ定食
ぬぅおおおお〜〜!
とんかつが手のひらサイズを超えてて、まさに両手ぐらいのボリューム感。
揚げ色はキツネ色をカナリ通り越して、黒っぽさすら漂う。
まずは何も付けずにストレートに頂いてみた。
ロースの脂の甘味が上々で、口の中でフワッ~と甘味が広がる。
脂はのってるんだが、しつこさが全くないのでワシワシと食べられる。
肉質はシッカリの食べ応えのある感じなんだが、肉の繊維に沿ってサックリと切れてしまう黒豚だ。うまい。
そして、大将のレクチャー通り、カラシをたっぷり、ソースをタップリと付けて頂いてみた。
ひぃぃい〜!うますぎる!
トンカツにカラシの組み合わせは、豚肉のクサミ消しとして使うはずだが、このソースとカラシのコンビネーションと黒豚の組み合わせは、それぞれの持ち味を引き出し合いながら旨さが倍増されてる。
甘味のある脂の乗った黒豚のとんかつに、ツーンとしたカラシに酸味のあるソース。甘味と辛酸味、どちらもイイ仕事してくれて、お互いの持ち味を出し合ってる。
なんやろう、磁石のS極とN極が引っ張り合うというか、違う要素がお互いにくっついて一体になってる感じだ。うまい、壮絶にうまい。
良い肉を上品に揚げ優しいとんかつを塩で食べる感じと違い、荒々しく揚げた良い肉をがっつり喰らうとでも言うべきか。
しかも、若干揚げ過ぎ感のある衣の香ばしさも、一役買ってるようで、計算尽くされてるのかわからんが、とにかくいい塩梅だ。
とんかつの相棒の御飯は、ふっくらとした炊きあがりでコレまたうまい。
ロースの脂の甘味と御飯の甘味がお互いに助長し合い、酸味の効いたソースのアシストも来る。
味噌汁は豆腐とわかめの味噌汁。
若干だがゴボウとニンジンも入ってる優しい味わいの味噌汁。
そして、最後はトンカツの脇に置かれてるコロンとしたボール状のカツを頂く。
これは紛れも無くヒレカツ!脂のノリはないものの、黒豚の肉本来の味が楽しめる感じだ。しっかりとした噛みごたえで、肉の繊維にそってサクッと切れる。
ヒレを頼んだお嬢にはロースのサービス、ロースを頼んだワシにはお試しのヒレ。いつもあるサービスではないのかもしれないが」これは結局どちらも食べてほしいという大将の気持ちの現れなのだろう。
食べてみると、
初めは揚げ過ぎ感のあるトンカツに、ちょっとビビったが、かなり満足度の高いロースカツに大満足。
厚み3センチを優に超えるロースカツ。大きさも手のひらサイズ超え。
大きさもさることながら、黒豚の脂の甘味をサイコーのご飯と一緒にかき込む。
御飯合わせのロースカツフェチとしてこれ以上の至福の瞬間は、これまで無かった気がするぐらいウマイとんかつだった。表現するならMost満足ロースカツというべきか。。。
特筆すべきは、黒豚の最高の食べ方を提供してくれる丸一さんの心意気だろう。
見てくれはあまり良くない黒っぽい衣なんだが、御飯と一緒にかきこむトンカツとして、最高のパフォーマンスを誇る。ロースフェチとして至福の瞬間に遭遇した劇的瞬間だった。じっくり長めの揚げ時間で、黒目の揚げ加減なんだが、計算尽くされた揚げ色なのかと確信できた。
低温でじっくり揚げれば、もっと色目もいいだろうし、うまいのかもしれない。
でも、ごはんと一緒に、そしてソースと辛子で合わせるトンカツであれば、この揚げ加減はアリやし、むしろこの香ばしさがないとアカンのではなかろうか。
まさにソースと辛子を絡めて、御飯とのマッチングのイイとんかつが丸一さんにはあるのかと確信できた。
まさに男の中の男とんかつ!
男の中の男なら是非食べてみるべきやし、女子ならなおさらイケメンとんかつを喰ってみるべきやと思うなぁ♪
鹿児島に行くときはまたお邪魔したい。
次回は海老フライとロースがセットになった、盛合せも食べてみたいなぁ。。
ご馳走様でした~♪
店名:味のとんかつ 丸一 (まるいち)
TEL:099-226-3351
住所:鹿児島県鹿児島市山之口町1-10 鹿児島中央ビル B1F
最寄駅:市電 高見馬場駅 天文館通り
営業時間:11:30~14:00,17:00~21:00
定休日:日曜日(※要確認)