横浜駅西口から歩いて15分ぐらい。
ドンキとかがあるパルナード通りを通り抜けた浅間町の住宅街のなかに「レストラン テル」さんはあります。
レストラン テル@横浜浅間町
住宅や町工場などがある一角にあり、飾らない外観。一見お店の存在すら分からない感じだ。
人通りも車の通りも少なく目の前の通りはスクールゾーンになってて、まさにTHE住宅街といったロケーションだ。
お店の目印は、店頭に置かれた「レストラン テル」と書かれた立看板のみで、目立たない小さいサンプルケースも置かれてる。
自家用バイクなのか店頭に置かれたスーパーカブがイイ味を出してるなぁ。
外から見る店内は薄暗く、本当に営業してるのか?場所的にお客さんは入っているのか?
なんとなく不安を抱きつつ店内に入ってみた。
入口の脇には手書きの400円メニューが書かれてて、なんだかテンションが上がる♪
店内はあまり広くないが、4人がけのテーブルが6つほど。
1卓だけ禁煙席の表記があり分煙されてるようだが、狭い店内なんであまり効果がなさそうだ。
まずはメニューを見てみた。
メニュー
- ナポリタン 400円
- カツカレー 600円
- オムライス 450円
- しょうが焼 800円
- チキンカツ 600円
などなどのラインナップ。
その他、壁に書かれた400円メニューがあり、
- ビクトリヤカツ
- メンチカツ(玉子付き)
- 焼肉
- 変りチキンカツ(チキンコロッケ入り)
すべてライス付き。
うおっっっ!安い。マジ壮絶に安い!ファンタスティックすぎる!
ここは横浜だろっ!
とマジ突っ込みたくなるぐらいに安い価格設定だ。
スパゲッティ系とピラフやオムライス系はワンコイン500円を下回る価格帯が多く、最高グレードと思われるステーキでも1200円。
ここはまさしくJapaneseやし、ミナトマチ横浜。。
ワンコイン以下から800円までの洋食ラインナップに、思わずいろんなメニューに目移りしてしまう。
ナポリタン400円なのも気になるが、一番下のオムライス450円がムショーに気になる。
どう考えてもナポリタンもオムライスも世の純正標準価格をはるかに下回ってるし。。ステキ♥
でもやはり、壁に書かれた400円メニューに書かれたオススメ品であろう「ビクトリアカツ」がどうしても気になる。。気になる。。
というわけで、ビクトリアカツをお願いしてみた。
どうでもいいのだが、メニューの表記が「ビクトリヤ」になってて、「ヤ」のところがマジックで塗り足し増量修正されてる。文字の大きさから「ビクトリァ」もしくは「ビクトリィ」から修正されてるようだ。
ビクトリィだとしたら、もしかしたらコンバトラーV好きなのか。。VVVビクトリィ~♪
なんにせよレストランテルさんでは「ビクトリヤカツ」が正しいメニュー名みたいだ。
店内は奥に厨房を構え、こじんまりとしてる。
洋食屋というより、どことなく昭和の定食屋的な感じがしないでもないが、メニュー構成的には洋食屋と定食屋のイイトコどりという感じだ。
厨房とホールは男子店員さん一人で切り盛りされてる。
人当たりのやさしい感じのオジサンで、無言で淡々と料理を作られてる。
本棚にはマンガ本や冊子がカナリの量で並べられてて、選ぶのもナカナカ楽しい。
サラリーマン金太郎やゴルゴ13があり、ジャンルを問わずカナリの数が揃ってる。
なぜだか一番最初に目に入った「ゴルゴ13総集編」を手にとってみた。創刊は2003年でカナリ昔の雑誌。もしかしたら「お宝」かも。。。
店内のBGMは無く、誰も見てない14型のブラウン管テレビからスポーツ中継が流れてる。
液晶テレビではなく、アナログ時代のブラウン管にデジタルのチューナーを繋げてるみたいだが、何気にお店の雰囲気にしっくり馴染んでる。
先客は2人ほどで店内はわりと閑散としてるのだが、なんだか居心地のいい昭和の空気が流れてる感じだ。
はじめは、「レストラン」という店名から若干敷居の高さを感じたが、町の定食屋さん的雰囲気で肩の力を抜いて気楽な感じで居心地がいい。
そして15分ほどでビクトリアカツが供された。
ビクトリアカツ@400円
ぬぅおおおお~!
大判のカツが皿にドカンと乗ってて、手のひらサイズを優に超えてる。
これで400円なのかとマジ目を疑ってしまう。
しかもライスだけでなくスープも付いとるではないか!
まずはナイフとフォークでビクトリアカツを切って頂いてみた。
薄めのカツなんだけと、中にはたっぷりと挽き肉が入ってる。
ひとくち食べると、味わい的にはメンチカツのような感じでもあるが、薄く伸ばしたハンバーグを揚げた感じもする。
まぁ、どちらでもなく、これがビクトリヤカツなのだ。
黒いソースを絡めて食べるとコレマタいい塩梅で、若干にがみの効いたソースがいい仕事してくれる。
なんやろう。
濃厚すぎるドミグラス的な感じもするが、濃い目でコクがあり苦味の効いたソース。うまい。
まさにビクトリーな味わいだ。。
皿の脇には千切りのキャベツとトマトが施され、ドレッシングがけされてる。
その脇には、マッシュポテト乗せられてるのだが、ポテト以外は何も入ってない素朴な味わい。
ビクトリーなカツの箸休めとして美味しく頂く。(フォーク休めか、、、)
ライスは平皿に盛られてて、フツーの洋食屋さんより若干多め。
ふっくらと炊きあがったライスは、カツのお供として美味しくかきこめる。
スープはカップに入れられて、コンソメっぽい感じ。
味的には濃厚ではないが、ほっとする優しい味わいだ。
そしてビクトリアカツを食べ進めるのだが、厚みこそ抑えめだが手のひらサイズを優に超える大きさなんで食べ応えもナカナカ。
メンチカツのような、ハンバーグのカツのようなビクトリアカツ。
ひとくち食べる度に「この内容でホントに400円でいいのか?経営的に大丈夫なのか?」という感動しっぱなし状態で最後まで完食だ。
食べてみると、、
初めて食べたビクトリアカツだったが、メンチカツのようなカツに独特のホロ苦いソースがかけられた一品に思わず感動を覚えた。
400円という価格が胸に刻まれたまま食べたから感動したのかもしれないが、価格を抜きにしてもおそらく感動に値する味わいだと思う。
目立たない外観や、住宅街の中に位置する場所からは想像もできない料理の内容と価格。。
横浜の隠れ家的存在の洋食屋なのだが、ワシの心の中では存在感アリアリになり、忘れられないお店となった。
特筆すべきは、信じられない価格帯だろう。
過去の先駆者たちのログから見ても、カナリ長いこと価格変更してないようだし、消費税増税分値上げが当たり前のコンニチにおいて、スバラシイとしか言い様がない。
これはまさにレストランテルさんの企業努力の賜物だろう。
横浜駅から徒歩圏内で、ライス、スープ付きで400円。しかも税込みなんで、税抜きなら370円クラス!!ひぃぃぃ〜〜!!
おそらく横浜で、いや日本の中でもカナリ安い洋食屋さんではなかろうか。
はじめは、400円という価格から「作り置きなんちゃうん?」「チンするだけなのか?」とも思われたが、オーダーしてからしっかり焼いたり揚げたりしてる姿に思わず感動を覚えた。
また、食べてる最中には、コレが400円で食べられるなんて本当にアリガタイ!と思えたし、作る手間を考えると何だか申し訳ない気持ちすら湧いてきた。
街の洋食屋さんというくくりで考えるなら、適正標準洋食価格(?)の半額ぐらいに匹敵するものと思われ、もしかしないでも2食たべたくらいが世で言う洋食1食分の通常価格なのかもしれない。
静かな住宅街の中とはいえ横浜というロケーション。場所的な問題で400円という価格を見出してるとは思えない。
やはり昔から変わらない価格を実現してるのは、オーナー(テルさん?)の心意気なのかと率直に思われた。
冷静に考えてみると定食が400円ということは、大手外食チェーンなら真っ青になるに違いないし、社員食堂や学食に匹敵するレベルの価格ではなかろうか。。
しかも400円で味はそれなりなら「ナルホド!」と納得できるが、街の洋食屋の手作りランチが400円から食べられるのは驚きとしか言いようがない。
まさに安くてウマイの方程式の「B級グルメ」の観点から見ても、街の洋食屋業界のNo1と言っても過言ではないだろう。
横浜駅からは若干離れてるが、歩いて15分ほどで行ける場所なんで、洋食好きな方やB級グルメ好きな方は、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。。
横浜で洋食気分の時は必ずまたお邪魔したいな。
次回は最後まで悩んだオムライスを食べてみたいなぁ♪
450円オムライス。。ムショーに気になる。。。
ご馳走様でした~♪
店名:レストラン テル
TEL:045-311-4141
住所:神奈川県横浜市西区浅間町3-165-4
最寄駅:横浜駅(西口)より15分、相鉄線平沼橋駅10分
営業時間:11:30~20:00(途中休憩時間あり)
備考:400円メニューはランチタイム以外でも有り
定休日:第2第4日曜日(※要確認)