人形町駅から歩くこと3分ぐらい。
大通りから一本入った比較的静かな通りに、そば屋「堀留屋」さんはあります。
堀留屋@人形町
瓦風の屋根が付いている飾らない外観に、白いのれんがかけてある。
店頭には「おそば」のノボリが出ているが、何もなければ一見何屋なのかわからない程の質素な佇まいだ。
引き戸に店名とコンセプトが張り紙されていて、
「一杯で満足!満腹そば! 大盛りそば堀留屋」とだけ書かれてありますね。
ガラガラと引き戸をあけて早速入店だ。
店内は厨房に面したカウンター席のみの構成で、けっこう狭めだ。
10人ぐらい入れば満席にナリそうな勢い。
メニュー
豚バラと長ねぎ
- 肉南蛮そば 1000円
- 肉南蛮そば冷や 1000円
- 肉南蛮つけそば 1000円
などなどが筆頭メニューで、どうもオススメのようだ。
その他
- 肉そば 肉つけそば 1000円
- 鶏そば 鶏つけそば 1000円
- おろしそば 950円
- ざるそば 850円
- かけそば 700円
- もりそば 680円
などなどの設定だ。
そば価格としては、けして立ち食いそばレベルでなく、どちらかというと本格的な蕎麦屋の価格帯だ。
メニューの中から筆頭メニューでもある「肉南蛮そば」を大盛りでお願いしてみた。
すると大将から「大盛り1キロあるけど大丈夫?」
と聞かれた。
ひぃ〜!1kgといえば、まさに1000g。
チキンなワタクシは、
「普通もりでお願いします。。」とお願いしてみた。
メニュー下に書いてある「おそば」の量をよく見ると、
- 少なめ・400g…一般そば店のもりそば2つぐらい
- 少し少なめ・500g…一般そば店の大盛り2つぐらい
- 普通盛・600g…一般そば店のもりそば4つぐらい
- 少し多め…700g
- 多め・800g…一般そば店のもりそば4つぐらい
- 大盛り・801g〜1kgまでプラス200円(1kg以上は200g毎に100円増し)
などなどと書かれているではないか!
なるほど〜
普通もりでも600gという、明らかにフツーのそば屋の大盛り以上の麺量。大盛りなんて簡単に口にしてはいけない、まさにデカ盛り店であることを確信できた。
厨房内では大将とおぼしき中年男子が1人で切り盛りされてる。
店内の張り紙には、「注文はお聞きしてからお願いします、、」みたいなことが書かれていて、大将が作ってる最中にオーダーしてはいけないようだ。
大将の蕎麦づくりを見ていると、一心不乱に蕎麦を作られていて、一つ一つの動きに気合が入ってる。麺を水で締めるときの力強さ、そばの湯切りのシャープな動き。
まさに蕎麦一杯づつに気持ちを込めて作っている感じだ。なんだか期待感倍増だ♪
そして15分ほどで蕎麦が供された。
トレーに乗せられた蕎麦をカウンター越しに渡されるのだが、この重量がズシリと重い。
肉南蛮そば@普通盛り
ぬおおお〜!
底の深いデカ目の丼に、すりきり一杯ぐらいまで盛り上がったネギが壮観だ。
大将に撮影の許可をお願いすると、「どうぞ!」と自信ありげに答えられる。
そして「お蕎麦なんで早めに食べてください。」と一言。
作った蕎麦を美味しく食べて欲しいという心遣いなのか、このあたりも蕎麦に対する気持ちがこもってるなぁ。
ネギをかき分け、その下にあるバラ肉をかき分け、蕎麦を頂いてみた。
麺はかなり細めでプリっとした白くきれいな麺だ。
丼にビッシリと詰まった麺。その分ダシ汁の量が少なめなので、通常の蕎麦のように一口分持ち上げて口に運ぶのがむずかしい。。
絡まってる麺をぐわしと箸でつかみ、引っ張りあげるようににして口に運ぶのだ。
優しい味わいの蕎麦で、甘めの醤油を使ったダシと相まってズルズルとすすれる。
水で〆られてるからか、繊細な細麺ながらプリっとした食感がいい塩梅♪
麺の上にはバラ肉のスライスがこれでもかと言わんばかりに乗せられてる。
バラ肉らしい脂身とお肉の部分がバランスよく乗ったもので、柔らかくてウマイ。
枚数で言うと、ゆうに10枚以上ぐらい入っとる、圧巻のバラ肉だ。
バラ肉の上にビッシリと敷き詰められた長ネギは、クタクタになるくらい煮込まれてる。
クタクタになることで、ネギの裏にある甘みのあるトロトロの部分と、青いネギの部分が1つに合わさってる感じだ。
クタネギの上にはシャキシャキとしたネギも盛られてて、圧巻のWネギだ。
しかも薬味用のネギも小皿で付いてる!
バラ肉とこの長ネギを合わせて食べると、なんともウマイ。
独特の豚肉の臭みと、やさしい甘みを帯びた長ネギのハーモニーがたまらん。
そして、蕎麦麺を食べ続けるのだが、なぜだかこの蕎麦、減らない。
食べても食べても、減らない。
そして麺8割り食べたぐらいで、かなりの満腹感に到達する。
丼に残るダシ汁をみてみると、かなりの少なさで、麺がどれだけ密度が高く入っていたのかがわかる。
ただ、お蕎麦なんで、消化もよさそうだし、カロリーも低そうだし、のこる峠を越えて完食ですYO〜。
食べてみると、
柔らかい豚バラ肉、しっかり煮込まれた長ネギが惜しげも無く大量に盛られてて大満足だ。
特筆すべきは、蕎麦の量の多さだろう。
今回の普通盛りでも600gある圧巻の麺量だったが、多め800gまで無料で増やせる麺量は、大盛りデカ盛りフェチの男女にはタマラナイ設定かと思われた。
ふだん大盛りを頼むのが当たり前の方も、堀留屋さんの場合は、世で言う大盛りと明らかに違うので、麺量を十分に確認してから頼んだほうが良さそうだ。
ちなみに、あとから入ってきたOLさんは、「世の中でいうフツーサイズ」みたいな頼み方をされてたので、食の細い方にも安心だ。麺量に関してはいろいろ相談にのってくれそうだ。
美味しいお蕎麦を沢山食べて欲しいという大将の心意気に、お腹も胸もいっぱいだ!
人形町でそば気分の時はまたおじゃましたい。
太麺も準備されてるようなので、次回は是非とも試してみたい。
できれば「つけそば」の方で。
ご馳走様でした。
店名:堀留屋(ほりどめや)
住所:東京都中央区日本橋堀留町1-6-10
最寄駅:人形町
営業時間:11:30~20:30,土11:30~17:00
定休日:日祝日(※要確認)