福岡と北九州を結ぶ国道3号線。通称3号線バイパス。
そのバイパス沿いの飲食店舗が密集したところに「井手ちゃんぽん」はあります。
井手ちゃんぽん@新宮店
場所的には香椎と新宮のちょうど間ぐらいで、国道沿いの飲食店が多く軒を並べる地帯。一蘭や浜勝、すたみな太郎などが連なる場所だ。
店頭にはカナリの台数が止められる駐車場も完備されてるので、車での訪問が便利。
駐車場をシェアする形で、福岡のうどんの名門「牧のうどん」もあり、麺ものフェチには悩ましい場所だ。
まずは扉をあけて入店してみた。
店内は和風な佇まいでカナリ広く結構なキャパ。テーブル席と厨房に面したカウンター席が準備されてる。
お昼時に訪問したのだが満席状態で、店頭には待ちの行列ができてて、かなり人気のあるチャンポン屋だ。
わりと回転が早いようで10人待ちぐらいだったがスグに案内され、厨房に面したカウンター席に案内された。
メニュー
普通のちゃんぽんだと、、
- 小盛 650円
- 並盛 700円
- 麺大盛 860円
- 野菜大盛 860円
- 両方大盛 980円
などなどのラインナップ。
キホンテキに麺か野菜に対しての増量で価格設定されてるようだ。
その他、キクラゲと玉子入りの特製チャンポンもあり、、
- 特製小盛 830円
- 特製並盛 880円
- 特製麺大盛 1040円
- 特製野菜大盛 1040円
- 特製両方大盛 1160円
などなどのラインナップ。
その他一品もので、揚げ餃子、焼餃子、唐揚げなどもあるようで、御飯やおにぎりなんかもあるようだ。
並盛りでもナカナカボリュームがあることは風の便りで聞いていたが、どうしても最上級のチャンポンが食べたくなり、キクラゲ玉子入りの「特製両方大盛」をオーダーしてみた。
厨房内では黒いTシャツを着た男子店員さんが、ガンガン鍋を振ってチャンポンを作られてる。
遠目に見える厨房の中でのチャンポンは、野菜がたっぷり盛られてて、ヘルシーちゃんぽんに期待が高まる。
でも待っている間に、周りの方のオーダーを聞いてると、小盛か並盛りを頼まれてる方が多く、なんだかイヤな予感が漂う。。
隣に座られてる方の並盛りチャンポンが先に供されたのだが、野菜大盛りのテンコ盛り具合がかなり気高い。。両方大盛りは明らかにやっちまったのだろうか。。。
待ってる間に、ワシの特製スマホで調べてみたところ、、
井手ちゃんぽんとは、
佐賀県武雄市に本店を構えるチャンポン屋で、昭和24年千十里食堂として創業、現在創業60年。野菜たっぷりのボリュームあるちゃんぽんは、北方の炭鉱夫の方々に大変気に入っていただきいつしか、店の名を「井手ちゃんぽん」と、呼んでいただくようになったのです。 井手ちゃんぽん公式ホームページより
なるほど、創業当時の本店のチャンポンは炭鉱夫の方たちのお気入りなのかぁ。しかも「野菜たっぷり60年」がキャッチフレーズになってるあたり、只者ではないちゃんぽん屋のようだ♪
福岡だと小戸や天神などに店舗展開してて、その他九州各地に展開してる井手ちゃんぽん。キホンテキにはFC店みたいで、こちらの新宮店はヒューマングループと書かれてあるなぁ。
そしてオーダーから10分ほどで、ちゃんぽんが供された。
特製両方大盛ちゃんぽん
ぬぅおおおお〜!!
チャンポンを持って来られた女子店員さんが、両手で持って「お待たせしました〜!よいしょ!」と言いながら目の前に置かれた!
いちど丼を持ち上げてみると、間違いなく1.5キロぐらいありそうな重さ。どんぶり込みの重さだが、これが胃に収まるのか?
直系30センチはあろう丼に、山のように盛られた野菜陣。
大量に盛られたキクラゲの黒々としたビジュアルが、何とも挑発的だ♪
まずは上の方の野菜を崩しながら頂く。。
というか、野菜をかなり食べないと、下にある麺にたどり着くことができないのだ。。
野菜はキャベツ、もやしがメインで、これでもかと言わんばかりの量。
食べても食べてもナカナカ減らない、圧巻の量の野菜だ。
シャキシャキ感の残るモヤシと、若干クタったキャベツ。
クタったキャベツの甘味がナカナカおいしい。
そして大量に盛られたキクラゲが、シャキシャキとした野菜の中でコリコリ感を演出してくれる。
フツーに考えると、かなり多めのキクラゲなんだが、このテンコ盛り野菜に対するのであれば、むしろこのくらいがフツーなのかも。。
そのほか、ピンクカマボコ、豚肉などが少量入っているのだが、明らかにメインは野菜、野菜、野菜!
スープは豚骨ベースのコクのある味わいで、野菜のうまみだけでなく動物的なコクがググっと迫ってくる。
ラーメンとチャンポンを併設してる店が福岡には多いのだが、まさにラーメン用の豚骨とチャンポンスープのウマミを掛けあわせた、パンチのあるちゃんぽんスープという感じだ。
なんというか、例えるなら全国区のリンガーな帽子のチャンポンより、男前でワイルドとでも言うべきか。。
そして野菜を4割ほど食べたところで、やっと麺に巡り会える。。
巡り会えるというより、野菜の重量がのしかかってるので、下から引っ張りだす感じ。。
麺は、いわゆる世で言うチャンポン麺より若干細めのものを使ってある。
プリッとした食感は、まさにチャンポン麺なのだが、若干細いということもあり、スルスルと啜れる麺。
この麺もカナリ多めで、野菜の下に隠れてるとはいえ、カナリツワモノ。
食べても食べても下から湧いて出てくる感じだ。
頂点に鎮座する生玉子を崩すと、コクのあるチャンポンが若干マイルドになり玉子のコクが広がる。半熟加減の玉子を麺に絡めて啜ると格別だ。
そして、コクのあるチャンポンスープと野菜と麺をワシワシ言いながら食べる。
残り2割ぐらいになると、若干スピードダウンしてくる。。なんだか食べても食べても減らなくなる。
周りのお客さんはそろそろ席を1順しそうな感じなのだが、ちゃんぽんと1対1のにらめっこが続く。
卓上に置かれたコショウを試してみたが、粉タイプのコショウではなく、あらびきタイプの黒胡椒(ブラックペッパー)で、キリリと味が締まって良いアクセントになる。これはイイねぇ〜。
最後は卓上にある、赤い唐辛子のような調味料をチョイ入れ♪
赤い調味料は柚子コショウで、ピリッとした感じと柚子の風味が広がり、シメの味変としてイイ仕事してくれる。最後はサッパリしつつ完食だ。
お会計時、店員さんに「両方大盛り、ムチャクチャ多いですね〜」と尋ねたところ、「でしょ〜!ありがとございま〜す」とニヤリと不敵な笑みを浮かべてた。。。
お店を出る時は、入店する時より体が確実に重くなり、1キロ以上太った確かな手応えを感じた。。ごっつあんです!!
食べてみると、
野菜テンコ盛り、麺大量の特製大盛ちゃんぽん。
圧巻の野菜&麺の量で、かなりハードな食べ応えではあったが、コクのあるスープと相まって美味しく頂けた。
量的には、かなりツワモノといえるレベルで、ちゃんぽん3杯以上ぐらいの量は確実にあったのかなぁ。
特筆すべきは、見事な大盛り具合だろう。
並盛りのチャンポンでも、麺180g野菜400gの井手ちゃんぽん。
どちらも大盛りで倍にすると麺360g+野菜800g=1160グラム!
これはまさに1.16kg!
野菜大盛りのラーメンやタンメンなども世には存在するが、大盛り800gなのは厚生労働省が推奨する1日の野菜量350gを遥かに超えてるし、圧巻の野菜盛り具合はヘルシーなのか何なのか、もう訳わかんない世界に突入しとる。
まわりの方が頼まれてる並盛りが世で言う大盛りに迫る勢いだったし、小盛りを頼まれてる方が多いのも納得の井手ちゃんぽんだった。
今回、麺2倍、野菜2倍の両方大盛りにしてみたのだが、最後は毛穴からチャンポンが出るのではないかと思うくらいの大盛り具合で、見た目のデカ盛り具合以上にかなりパンチのある食べごたえだった。
むかし、巨泉のクイズダービーという番組があったが、最終問題で大橋巨泉が言う「倍率ドン!さらに倍!」というフレーズがあった。。。
今回食べたちゃんぽんは、まさにクイズダービーの最終問題のあのフレーズが聞こえてくるような気がした。
並盛りの時点で多く、そして更に倍にするという大盛り上等感やったし。。。これはもう、「はらたいら」さんに全部賭けたいぐらいの勢いだった。。。
佐賀県武雄市に創業されて炭鉱夫に人気が出た「井手ちゃんぽん」。
この圧巻の量と野菜大盛りの栄養満点具合は、当時力仕事だった炭鉱夫の方に人気が出たのも納得だし、近代であれば野菜不足の現代人にもうってつけのチャンポンではないかと思われた。。
ちゃんぽん好きな方で、特に大盛り派の方は是非一度試してみてはいかがだろうか。盛り加減いい感じですよぉ〜。
チャンポン気分の時は、またおじゃましたいな。
次回は佐賀県武雄市の本店のチャンポンも試してみたい。両方大盛りで。。。
ご馳走様でした〜♪
店名:井手ちゃんぽん 新宮店
TEL:092-963-0189
住所:福岡県粕屋郡新宮町大字原上1398-1
駐車場:お店の前にあり
営業時間:10:30~21:00「ラストオーダー20:30」
定休日:水曜日(※要確認)