横浜駅の東口から直結の横浜ポルタ。
B1レストラン街の中に、中華料理の玉泉亭さんはあります。
玉泉亭@横浜ポルタ店
横浜らしいオサレなお店が一同に集う横浜ポルタの飲食街。
わりと全国チェーン店が多いレストラン街だが、その中でも大衆中華食堂のニオイを放つ玉泉亭さんは、他のレストランとは違う空気を放ってる。
外観からしても、オサレ感など一切ない、まさにTHE大衆中華料理店という感じだ。
店頭には写真付きのメニューが貼られてて明朗会計。安心して入店可能だ。
玉泉亭さんというと、横浜名物のサンマーメンの発祥のお店としても有名で、本店は横浜からほど近い「伊勢佐木町」にある中華料理のお店。
その伊勢佐木町にあるサンマーメン発祥の味が横浜駅で堪能できるのだ♪
店頭の立看板も、メニューの一番人気の文字もサンマーメンで、なんだか期待感が高まる。
店内に入るとまずはレジで会計を済ます、前払い制だ。
店頭にある写真付きのメインメニューの他にも、かなりの数の中華単品のラインップが店内メニューに貼りだされてる。
メニュー
- ラーメン 500円
- サンマーメン 650円
- タンメン 650円
- 広東メン 800円
- チャーシューメン 800円
などなどのラインナップ。
キホンテキには麺ものが多いが、餃子やシューマイなどのアラカルト的なものも揃ってる。
メニューには書かれてないが、大盛りのオーダーも150円アップで可能だ。
麺もの以外は、メシものも準備されてて、
- チャーハン 720円
- マーボー飯 770円
- 天津丼 840円
などなど。。
お得なセットものも準備されてて、
- Aセット ラーメン+半チャーハン 850円
- Bセット サンマーメン+半チャーハン 1000円
- Cセット サンマーメン+餃子3個 900円
横浜駅直結の中華の店としては、かなり破格のラインナップで、ラーメン500円はサービス価格としか思えないレベル。
玉泉亭さんのイチオシメニューにもなってるサンマーメンも650円で、横浜ポルタのレストラン街の中では、ありえないくらい安い設定だ。
メニューの中から、選ばない理由が見つからないサンマーメンをお願いしてみた。
基本的に先払い制なので、まずはレジで会計を済ませる。
すると、ホールのおねいさんから厨房内にオーダーが通る。「サンマですっ!」
店内はわりと狭く、全てテーブル席になってて、混んでる時は相席必至な佇まい。
オサレな店が多い横浜ポルタのレストラン街だが、玉泉亭さんはTHE大衆中華のような質素な感じ。
シンプルな飾らない店内なんだが、むしろオサレ感や地代=付加価値で値段が上がるぐらいなら、飾らない店内でうまいサンマーメンをリーズナブルに食べられる方が全然ウレシイ。
しかも、伊勢佐木町の本店まで行かなくても、サンマーメン発祥の玉泉亭さんの味が横浜駅で楽しめるのだから嬉しい限り。乗り換えの時とかにも超便利だ。
そんなこんな考えてると、10分ほどでサンマーメンが供された。
サンマーメン
おおお!
麺が見えないぐらいにタップリと盛られた野菜陣。
濃い色合いのスープとのコントラストが何ともうまそうだ。
まずはスープを一口。
割りとあっさり目の醤油味という感じのスープで、中華そばや醤油ラーメンのスープとでも言うべきか、ダシのウマミがシンプルに伝わってくる。
スープの上に鎮座する野菜陣たちは、片栗粉でトロミが付けられて、かなりアツアツ状態だ。
サラリとした醤油ベースのスープと、野菜たっぷりでトロミの付いた餡が分離した状態で、食べ進めると汁とトロミが中和されてくる。
アツアツ状態のトロミの付いた野菜陣が麺の上に乗せられることで、冷めないようにアツアツの蓋の役目も果たしているようだ。
トロミの付いたアツアツの餡には、モヤシ、白菜、ニンジン、ニラ、そして少量の豚肉の細切れが入ってる。
メインの野菜は白菜とモヤシで、火の通った白菜からニジミデル甘味がなんともウマイ。
醤油ベースのスープよりも白菜の甘味が前面に出てくるぐらい、スープ自体がシンプルイズベストな仕事をしてくれてる。
麺はトロミ餡の下に鎮座してて、餡の下から引っ張りだす感じだ。
白い細麺は、プリっとした食感で、餡のトロミが絡んで、食べるごとにウマミが絡んでくる感じだ。
トロミでフタをされた状態の麺なんで、アツアツ感が食べても食べても続く感じ。まさに、トロミ系あつあつ感フェチにはタマラナイ食感だろう。
そして食べ進めるのだが、何かが突出した感じのインパクトのある味ではないのだが、白菜とモヤシのうまみ、細麺に絡むトロミ系野菜のうまみ、醤油ベースの優しい味わい、それぞれがいい仕事してる。
白菜やモヤシなどの野菜の甘味が、こんなにも楽しめるなんてステキすぎるっ!
際立った押し出しのある味わいではないが、白菜の甘味、シンプルながらうまい醤油ベースのスープ、、すべてが一つになることで、サンマーメンとしての味わいになってる。
なんというか「昔ながらの味わい」とでも言うべきか、それぞれの素材のうまみが、それぞれにいい仕事をしてくれて、サンマーメンという名の味わいになってる。
そして最後は、トロミとスープが中和したこのスープを最後まで啜り完食だ。
食べてみると、
トロミが絡んだ野菜、シンプルにうまいスープ、やさしい味わいの細麺の3つが合わさった「サンマーメン」の味わいに大満足。
しかもそのパイオニア的存在の玉泉亭さんで頂けて感動もひとしおだ。
全てが絡まることで確かにウマイのだが、白菜の甘味など、それぞれの持ち味も食べるごとに伝わってきて、非常に奥の深い「サンマーメン」というものが実感できた。
この味わいなら、野菜もたっぷりでヘルシーラーメンとしてもアリやし、アツアツのトロミが効いた感じは、寒い日なんかに温まりたい時にはサイコーのラーメンかと思うなぁ。
特筆すべきは、サンマーメン発祥の玉泉亭さんの存在だろう。
伊勢佐木町に本店を構える玉泉亭。
創業大正7年。初代・井田小三郎。
2代目・井田辰雄のあとを継ぎ、昭和54年3月から現・井田武雄が継いでいる。
初代は近くの曙町に「三国料理」と銘打って開店。サンマーメンは2代目の時に始めて以来、人気を保っている。それまでの中国風の脂っこいのに少し注意して、それを緩和させるため工夫、あんかけ風に心がけ、日本人の舌や好みに合わせた。
※横浜のれん会、玉泉亭公式ホームページより。
なるほどぉ。
横浜あたりの中華屋だと大体メニューにサンマーメンが存在するし、コンニチではカップ麺でも売り出されるほど、全国区的にも誰もが一度は聞いたことのある「サンマーメン」。
そのパイオニア的存在の「玉泉亭」さんが、現在の横浜サンマーメン文化を創りだしたといっても過言ではないだろう。
今回、玉泉亭さんの横浜ポルタ支店で頂いたのだが、価格もお手頃でナカナカのウマサやった。
この味ならぜひ伊勢佐木町の本店のサンマーメンも試してみたいとマジ思った。
横浜というとグルメにも事欠かない街ではあるが、安くてウマイ、そして横浜の歴史が詰まったサンマーメンの味わいこそ、横浜B級グルメの王道ではないかと思ったりした。
横浜でサンマーメン気分の時は、またおじゃましたいな。
次回はワンタンの入った、サンマワンタンを食べてみたいなぁ♪
ご馳走様でした〜♪
店名:玉泉亭「ぎょくせんてい」 横浜ポルタ店
TEL:045-453-6600
住所:神奈川県横浜市西区高島2-16-1 横浜ポルタ B1F
最寄駅;横浜駅、JR線,東急東横線、みなとみらい線、京急線、横浜市営地下鉄ブルーライン
営業時間:11:00~22:00「LO.21:30」
定休日:無休(基本的にはポルタ営業日に準ずる※要確認)