小倉駅から歩くこと5分ぐらい。
駅前の商店街をてくてく歩いたところに、中華料理の娘娘さんはあります。
娘娘「にゃんにゃん」@小倉
場所的には小倉魚町商店街から京町銀天街に曲がって、さらに中銀(ちゅうぎん)通りに面したところ。
商店街とはいえ人通りもマバラな感じで、歩いてる人はホボジモティと思える方ばかり。まさに生活と一体になった商店街という感じだ。
お店の外観はけしてキレイとは言えないが、THE街の大衆中華屋という佇まい。赤のビビットな外観がなんとも街の中華屋らしいなぁ。
店頭には「中華料理餃子の店 娘娘」と書かれてるが、他の看板には「北九州名物 中華料理 娘娘」とも書かれてる。
いちおう店頭にはサンプルケースがあるのだが、雑然と並べられたラーメンのサンプルがあるのみで、何がオススメなのかはわからない感じだ。
店頭脇には「安い!旨い!腹いっぱい!当店名物 肉焼きめし」の文字が目立ってる。以前放送されてた秘密のケンミンショーに出てたアレだ!
今回は小倉でもソウルフードと名高い「肉焼きめし」を食べてみることにした。
北九州小倉というとまずもって名物料理が思い浮かばない街だが、だるま堂の焼きうどんや、シロヤのパンなど、地元に根づいた名物料理は記憶に新しい。
娘娘さんの軒先の看板には、「北九州名物中華料理 娘娘」と書かれてて、小倉名物料理のひとつのようだ。
まずは扉を開けて入店してみた。
店内は、厨房に面したカウンター席のみで、いわゆる大衆中華のニオイがプンプン漂ってくる。2人以上のお客さんは2Fに案内されてて、テーブル席があるようだ。
厨房とカウンター席の間には、ガラスの引き戸が設置されてて、料理の受け渡しの時に開くのみで、それ以外は閉まってる。厨房内と店内を完全に遮断した状態だ。
まずはメニューを見てみた。
メニュー
キホンテキに大衆中華のラインナップはひと通り揃ってて、飯類、麺類、スタミナ炒め、餃子から選択可能だ。
- やきめし 450円
- ラーメン 400円
- ちゃんぽん 530円
- にら炒め定食 450円(ご飯付き50円UP)
- 餃子 300円
などなどのラインナップ。単品ものに50円アップでゴハンが付けられるのが何ともアリガタイ設定。
しかも、御飯ではなく「めし」の表記なのが何とも男らしいぜ♪
ラーメンと飯物を組み合わせたラーメン定食や、スタミナ定食なんかも準備されてて、コンビメニューの選択肢も多い。
店頭にも書かれてた「肉やきめし」は、やはりお店の看板メニューのようで、セットメニューの中でも一押し感が漂ってる。
まずは、お店の一押しでもある「肉やきめし」を単品でお願いしてみた。盛り具合は小中大と選択できるので、フツー盛りと思われる中で!
オーダーが通ると、厨房内の男子店員さんが勢い良く焼きめしを作り始める。
お店の看板メニューだからなのか、焼きめしと上に乗せる肉は、一旦中華鍋に大量に作られてて、オーダーが入る度に温めて盛り付けされてるようだ。
店員さんは、どことなく愛想がなく担々と料理を作られてる。
大将らしき方と料理人2人なのだが、大将の鋭い喝や怒号が入ったりとで緊張感が漂う厨房内。見てるだけで職人気質な感じで期待感が高まるのだが、若干コワイ感もあるw。でも気合の高さに料理に対する期待感はナゼダカ高まるなぁ。
この喝の飛ばし加減からすると、なんとなく厨房と店内のガラスの意味がなんとなく分かるなぁ。。
店内にはBGMも流れてなく静まり返ってる。店員さんの喝や怒号がたまに飛び交い、まさに「殺伐」というコトバが頭に浮かぶ。なんというか、男の食事場といわんばかりだ。
どうでもいいのだが、娘娘「にゃんにゃん」という店名。どことなく男心をくすぐるものがある。。
どことなく妖艶なニオイのする店名の「娘娘」。
「にゃんにゃん」という呼び名からも、男としてある種の期待感が正直あったのだが、名前からは想像できないほどの男の飯場的な雰囲気で、なんだか店名とのギャップ感が心に焼きつく感じだw
そしてオーダーから5分ほどでガラス引き戸が開けられ、肉焼き飯が供された。
肉やきめし
ぬおっ!ナニコレ!めちゃめちゃウマそ〜!
焼きめしの上に大量に盛られたお肉。
これはビジュアルだけでも満足度がヒジョーに高い♪
まずは、一口頂いてみた。
お肉はシッカリ濃い目の味付けになってて、脂身のノリ具合も上々のバラ肉っぽい肉。その肉に若干甘味の残る濃い目のガツンと来る味付けが施されてる。
厚みがソコソコある肉がタップリと焼きめしの上に盛られてて、食べごたえアリだ!
焼きめしは、パラパラ感があるタイプではなく、しっとりオイリーな仕上がり。紛れもなくチャーハンではなく焼きめしの称号がふさわしい感じだ。
味付けは肉の方の味付けが濃い分、若干抑えめのアッサリ系味付けになってる。
若干の肉と玉子は確認できるが、それ以外の具材は殆ど見られず、肉が乗ることが前提の焼きめしのようだ。
肉と焼きめしを絡めて食べると、やはり「肉やきめし」という料理の主張がズキーンと効いてくる。
濃い目のガツンと来る味付けの肉に、焼きめしを絡めるとバツグンにB級グルメ的な味わいが広がる。
550円という、ほぼワンコインでありながら、このガツンと来る味わい。しかも中盛りでありながらカナリのボリューム感。
まさに店頭に書いてあった「安い!旨い!腹いっぱい!当店名物 肉焼きめし」の看板に偽り無しという感じだ。
安くて、旨くて、腹いっぱい!
ガツンと来る大衆的な味わいは、課長バッチリ感は否めないが、うまいものに理屈は不要。まさにザB級グルメと言える味わいだ。
付け合せにはスープが付いてくるのだが、コレがまたイイ。
なんの変哲もない、ただのラーメンスープそのものなのだが、肉焼きめしの相棒として、かなりいい仕事をしてくれる。
ガツンとした味わいの肉焼きめしなら、本来わかめスープ系などのアッサリ系が合うのかもしれないが、そこはお店オススメのメニューでもあるラーメンの豚骨スープを出してくる。
福岡ではラーメンとちゃんぽんの併設店というと一目置かれる存在だが、間違いなくスープの基本になってるラーメンのスープを出してくる当たりは、ラーメンへの自信のあらわれだろうし、肉焼きめしとの相性もおそらく計算済みのことだろう。
男メシ的味わいのガツンと来る「肉やきめし」+ラーメンの豚骨スープ。最高にファンタスティックな550円肉焼き飯に感動を覚える。
そして、肉焼き飯を食べ進めるのだが、フツー盛りでありながらカナリの食べごたえ。
濃い目のガツンと来る味付けなので満腹指数が上がるのが早いのかもしれないが、それにしてもこのボリューム感で550円。小倉の普段使い飯としてもカナリ安いのではなかろうか。
卓上には、食べ放題の高菜と紅ショウガが置かれてる。
どちらもガツンとした肉焼き飯の相棒にはピッタリで、高菜がマジウマな感じだ。
そんなこんなで肉焼き飯をスープで流し込み、完食だ。
食べて見ると、
北九州小倉名物と称する「娘娘の肉やきめし」
ガツンと来る男的味わいのガッツリ系中華の味で、まさに男メシの称号がふさわしい感じだった。
中華料理の娘娘の看板は掲げてあったものの、まさに大衆中華の味わいという感じで、大衆中華フェチの方にはタマラナイお店かと思われた。
特筆すべきは、娘娘さんの独特の空気感だ。
あまりキレイとは言えない外観に、店内の殺伐としたオトコの雰囲気。まさに「きたなシュラン」の候補に上がっても間違いないぐらいの空気感だ。
「娘娘」という店名から想像するに、ものごし柔らかな女子店員さんのステキなサービスがあるかもぐらいの期待感があったのだが、この期待感を裏切ってくれる殺伐とした男の雰囲気に肉焼きめしのガツンと来る味わい。。このギャップこそが人を引きつけて止まないのだろう。
まさに、男が作る男のためのガツンと来るオトコメシと言えるのではなかろうか。(女子のお客さんもフツーにいたので大丈夫ですよ〜。。)
食べ終えてからナゼダカ心のなかで鳴り響いてたのは、「男の中の男たち、出てこいや〜!」というアノフレーズだったなぁw
肉焼きめしというと、北九州小倉では一部の方にはかなり人気の高い地元ソウルフード。
このガツンと来る肉やきめし味わいは、日本有数の工業地帯として栄えてきた北九州として、無くてはならない男メシ的存在なのかと思われた。
B級グルメ好きで小倉に行かれる方は、ぜひ試してみたはいかがだろうか。男向けのハードな大衆中華屋だけど、女子も全然OKですし〜♪
小倉に行くときは、またおじゃましたいなぁ。
次回は肉焼きめしとラーメンのセットで攻めてみたいな。
ご馳走様でした〜!
店名:娘娘(にゃんにゃん)
TEL:093-521-6955
住所:福岡県北九州市小倉北区京町1-6-25
最寄駅:小倉駅
営業時間:11:30~19:30
定休日:水曜日(※要確認)