有楽町駅前にそびえたつ東京交通会館。
その地下1Fの飲食フロアに、とんかつの店「あけぼの」はあります。
あけぼの@有楽町
味のある飲食店がひしめく交通会館の地下街。
ほぼ銀座と言えるこの街だが、この交通会館の地下だけは別世界が広がっている。
ラーメンや中華屋など、B級グルメ好きにはタマラナイお店がこの地下には軒を並べてる。
その飲食街の細い路地を入ったところにある、とんかつの「あけぼの」。
路地の入口あたりには、いつも行列ができてるラーメン屋「ひょっとこ」があるので目印だ。
こちらの「あけぼの」さんもお昼時ランチタイムは若干行列ができる人気店だ。
まずはノレンをくぐり入店してみた。
店内は厨房に面したL字のカウンター10席前後で、かなり小じんまりとした佇まい。
満席の店内はサラリーマン率がかなり高く、この界隈のビジネスランチとして人気があるようだ。
まずはメニューを見てみた。
メニュー
- かつ丼 980円
- とんかつ定食 980円
- ロースかつ定食 1600円
- ひれかつ 1700円
などなどのラインナップだ。
以前訪問したときには、メンチカツを頂いたのだが、フワッとした食感に感動を覚えた。
今回は、あけぼののメインメニューとも言えるトンカツを頂きたいところだが、お店一番人気になってる「かつ丼」が気になりオーダーしてみた。
半分以上のお客さんに頼まれてるカツ丼は、あけぼのさんの筆頭メニューにもなってて、きっとオススメなのだろう。
厨房内では、豚肉に衣をつけ油に投入し、とんかつが揚げられていく。
トンカツはもちろんだが、かつ丼カツを1から衣をつけて揚げていき、最後は小さい鍋でタマネギや玉子と合わせて作られてる。
かつ丼というと、揚げるだけのトンカツに比べ、煮込む工程があるのでので手間がかかるものだが、揚げ置きのカツではなく1からパン粉を付けるところから作ってくれる。
目の前でパン粉をつけ、カツを揚げ、煮込む工程が見える。
視覚から空腹を刺激してくるとは、まさにこのことだろう。。早く食べたい!
そして、オーダーから10分ほどでカツ丼が供された。
かつ丼
おおおお〜!
丼にタップリと盛られたカツ丼。
カツは手のひらサイズで、丼に並べて乗せきれなかったのか、脇に一切れ乗せられてる。
玉子はカツにまとわり付くように絡めてあり、しっかり固まってるタイプだ。
まずはカツを一口頂いてみた。
衣はサクサクとしてて、揚げたてアツアツ。
まさにこれが「とんかつ屋のカツだ!」と主張してるかのようだ。
豚肉は1センチほどの厚みのロースで、柔らかく口の中に豚肉のうまみが広がる。
脂のノリも上々で、独特の豚の脂の甘みが口に広がる。うまい。
手のひらサイズで厚みも上々のカツ。とんかつ屋の提供するカツ丼とはこうあるべきだろう!と思えるカツ丼だ。
カツ自体にはカツ丼の汁がほとんど染み込んでいないのだが、御飯の方にはたっぷりとダシ汁が染み込ませてある。
通常のカツ丼よりも多めで、ワシワシかきこめるダシ汁タップリ御飯。これなら汁だく派にも安心だ。
カツを揚げたて状態で食べさせる、とんかつ屋の「あけぼの」ならではのコダワリを感じる。
そしてカツの下にはタマネギがあり、甘みが増してて口の中に旨味がひろがる。
煮込んで甘みの増したタマネギと衣サクサクのカツが口の中で絶妙に絡み合う。うまい。
アクセントでインゲンが入ってるので、独特の食感がこれまたイイ。
カツはサックリと上がってて玉子が絡んでいるのだが、汁は御飯にたっぷり目に染み込ませてある。
とんかつ屋なので、カツに重きを置いてる証なのか、カツはサクサクでうまいし、ダシ汁を吸った御飯もうまし。
お米は千葉県産コシヒカリで、お釜で炊いてるとのことだが、なるほど米が立っててうまい。
カツに少量染み込み、ゴハンにシッカリ目に染み込ませたダシ汁は、世のカツ丼に比べあっさり目の味わい。
御飯はカツ丼としては結構シッカリ目に入っていて、ビジネスマン向けというかサラリーマンなどの成人男子向けという量だな。
そしてカツとゴハンをかき込み続ける。
カツ丼のビジュアルとしては至ってフツーだったが、カツに重きを置いたとんかつ屋ならではのカツ丼に感動すら覚える。
まさにトンカツと御飯とダシ汁が織りなすハーモニーという感じだ。
汁物はワカメと豆腐の味噌汁がついているのだが、なにげにダシがしっかり出ててうまい。
あけぼののコダワリにも書かれてたが、純ニボシ出汁のようだ。
漬物は、甘みのあるタクアン、ニンジン、キャベツの浅漬。
キャベツの漬物がナカナカ旨く、キリッとした生姜が効いてるのが口直しにイイ。
そして会計を済ませお店を出るのだが、最後は「いってらっしゃい!」のひとことが添えられる。
食べてみると、、
とんかつ屋「あけぼの」のカツ丼。
見た目は、なんの変哲もないフツーのカツ丼であったが、サクサク衣のままのトンカツと優し目のダシ汁を染み込ませたゴハンの組み合わせは、どこか懐かしさを覚える味わいだった。
またゴハンの炊き方や味噌汁のダシなどもコダワリがあり、非常に満足度の高いカツ丼だった。
特筆すべきは、カツ丼に込められたトンカツ屋としてのアイデンティティだろう。
カツ丼といえば、煮込む段階で衣に汁を染み込ませ、しっとりとしたカツをゴハンとともにかき込むのが世の常だ。
そんな中、あけぼののカツ丼は、揚げたてサクサクの衣のトンカツを、ダシ汁を染み込ませたゴハンとともにかき込む。
まさに、とんかつ屋ならではと思えるカツに重きを置くカツ丼には感動すら覚えた。
カツ丼好きであれば、1度は食べてみるべきかと思うし、トンカツ好きでも間違いなく満足できるかと思う「あけぼののカツ丼」。
ガッツリかつ丼気分のときは是非試してみてはいかがだろうか。
銀座有楽町あたりでカツ丼気分のときは、またお邪魔したいなぁ。
ご馳走様でした〜!
店名:あけぼの
TEL:03-3211-3934
住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館 B1F
最寄駅:有楽町、銀座
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00,土祝11:00~16:00
定休日:日曜日(※要確認)