関内駅から歩くこと3分ぐらい。
伊勢佐木モールから一本入ったディープな福富町の中にイタリーノさんはあります。
イタリーノ@横浜福富町
一番近い駅だと関内駅だが、伊勢佐木町、日ノ出町からもアクセス可能な場所だ。
福富町というと韓国料理店や妖艶な雰囲気をかもし出すお店が乱立する地帯。
多くの店が軒を連ねる健全なイセザキモールから一本入るだけで、妖艶な雰囲気の街になる。
まさに横浜のTHEディープゾーンと言える地帯だ。
昼時は割りと閑散としてる福富町だが、夜になると歓楽街としての本領が発揮され、横浜屈指の妖艶な街と化する。
なにやら韓国系のお店も多く、まさにコリアタウンと化してる。
どうでもいいのだが、お店の前の路上にはイカツイ車ばかり止まってるなぁ。。
レンガっぽい外観に紅白のテント。
店頭の赤い立看板には「イタリアンレストラン」の文字が刻まれてて、基本的にはイタリア料理のお店みたいだ。
イタリア料理だから「イタリーノ」と分かりやすいネーミング。イタリアーノではないようだ。。
店頭にはサンプルケースも置かれてるのだが、イタリアンというよりは洋食屋というメニューの数々。
店頭には本日のランチのプレートが下げられてて、日替わりランチの内容が分かるようになってる。
ガラス越しに店内を見ると、どことなく昭和の雰囲気を残す暗めの喫茶店のような感じ。
お昼時だからか、店の周囲はシャッターが閉まってる店がほとんどで閑散としてるのだが、イタリーノさんのお店の中はカナリ満席状態でにぎわってる。
まずは扉をあけて入店してみた。
店内はカナリせまく小ぢんまりとしてる。
4人がけテーブル席が3つ、厨房に面したカウンター席が数席。
黒っぽい木を基調とした店内は、どことなく昭和の喫茶店のようなオモムキで、テーブル席にかけられた赤白チェックのテーブルクロスが洋食っぽさをかもし出してる。
店内に流れるBGMは邦楽インストゥルメンタル。イタリア料理という敷居の高さを和ませてくれる。
混雑時には相席も必至な感じで、今回はランチタイムを楽しまれてる中年男子とテーブル相席だ。
メニュー
レギュラーメニューは、肉料理系、シーフード系、スパゲッティ系、ピザ系、サラダ系、スープ系、などなど。
洋食屋的内容のラインナップがだいたい何でも揃ってて、1000円前後で手軽に楽しめる価格帯だ。
店頭のサンプルケースには、レギュラーメニューのオススメ品が飾られてて、
- ナポリタン 800円
- エビバターライス 800円
- ミックスピザ 950円
- ポークカツ 800円
- ハンバーグ 750円
- ハンバーグとチキンのミックスグリル 900円
- 牛ヒレステーキ 1750円
などなど。
日替わりランチも設定されてて、
- 月曜日 ハンバーグ&白身魚フライ
- 火曜日 メンチカツ2個
- 水曜日 ロースカツ
- 木曜日 ハンブルシャワーズ
- 金曜日 チキンフライ&エビフライ3匹
- 土曜日 ロースカツ&白身魚フライ
毎日食べても飽きがこないようなスバラシイ日替りラインナップ。しかもオール600円。
(※ランチ提供時間は、12:00〜15:00)
今回の訪問は土曜日だったのだが、店頭に書かれてた本日のランチ「ロースカツ&白身魚フライ600円」が無性にツボにはまり、日替わりランチでお願いしてみた。
横浜でランチが600円なのはカナリ期待感が高まる♪
ミナトマチ横浜とはいえど、ランチが600円なのは破格としか言い様がないし、夜は妖艶な雰囲気で付加価値の高い街であろう福富町という場所から考えても破格だ。
店内は厨房内に男子2名、ホールが男女2名の計4名で切り盛りされてる。
けっこうニギワッテル店内ではあるが、店員さんは皆あうんの呼吸で料理を供されてる。
狭い店内なんだが呼吸の取れた接客を見ると、どことなく家族経営的な感じがするなぁ。
そしてオーダーから5分ほどで本日の日替りランチ「ポークカツ&白身魚」が供された。
日替りランチ@ポークカツと白身魚フライ
ぬぅおおおお〜!カツがめちゃめちゃデカイ!
楕円皿にガッツリと盛られたカツ。
その上からは黒っぽいドミグラスソースが、たっぷりと掛けられてる。
大判のソースがかかったポークカツと、その脇に隠れてるのが白身魚フライだ。
まずはナイフとフォークでポークカツを切って頂いてみた。
手のひらサイズを若干超えるぐらいの大きさのポークカツ。
厚みは1センチぐらいのカツで、かなり満足度が高い。
肉は脂身の少ないカツで、割りと柔らか目の仕上がり。
衣がかなりハードな感じに仕上がってて、サクサクを通り越してカリカリザクザクなハードな食感。
ポークカツなんで、直訳するとまさにトンカツなのだが、ソースではなくオリジナルのデミグラスソースがかかることで「ポークカツ」という洋食らしい味わいに仕上がってる。
カリカリの衣はドミグラスソースが掛かっても一切染みこむことはなく、カリカリ衣&ドミグラスでいつまでもハードな衣感が味わえる。
しかも手のひらサイズのポークカツは、切っても切ってもなかなか減らない、食べ応え十二分なカツだ。
脇に添えられた白身魚のフライは、俵型をしており、一見コロッケを彷彿とさせる形のカツだ。
ひとくち食べると、衣はハードなポークカツ同様カリカリの衣感で、中の白身がすこぶるウマイ。
パサツキ感の一切ない白身フライで、食べるごとにジンワリと魚のうまみが口に広がる。
なんやろう、このうまい白身。
タラの白身か?と思えるフライで、プリっと独特の魚感がいい塩梅だ。
お弁当なんかに入ってるような既製品の白身魚と違い、魚感が全然ちがう。
ポークカツの脇役的存在の魚のフライだが、かなりパフォーマンスが高い。
そしてポークカツを食べ続けるのだが、なんとカツの下には大量のスパゲッティが盛られてる!
洋食の添え物のパスタというと一口二口ぐらいの量が当たり前だが、イタリーノさんのスパは添え物的な感じではなく、食べ応えアリなスパゲッティだ♪
味付けは軽くカレー風味に仕上げてあり、定食屋なんかでも出てきそうな庶民的で安心できるフレンドリーな味わい。太麺でシッカリ茹でプリプリなのもイイカンジだ。
カツの上に掛けられたデミグラスソースもカレースパに絡んで、いい塩梅に啜れるスパ。これはいい!
添えられた千切りキャベツは、ドレッシングが掛けられてる。
かなり細身に千切りされたキャベツに、やさしいドレッシングが、ポークカツの箸休めにいい塩梅。
ライスはフツー盛りでお願いしたが、かなりしっかりな盛り加減。
フツーの洋食屋で大盛りを頼むとこのくらいの量で出てくる、まさに大盛り標準装備なライス。
わりと硬めの炊き加減で、ポークカツや白身魚の洋食のお供として、おいしく頂けるライスだ。
ポークカツもデカイし、付け合せの白身魚、そして大量のカレースパが付くんで、このくらいの盛りのライスがむしろ丁度いい感じだ。
食べてみると、
手のひらサイズのポークカツに、プリッとした身が美味しい白身魚。
そしてガッツリ感をサポートしてくれる大量のカレースパ。
今回600円の日替わりランチをフツーに食べたはずなのに、なぜか満足感が非常に高く、味わい的にも量的にも大大満足だった。
じっさい本格的イタリアンというわけではなく、町の洋食屋さん的内容なのだが、この内容でランチ600円ということを考えると感動としか言い様がない。
1週間分のランチも全て食べてみたいし、レギュラーメニューも試してみたいとマジ思った。
特筆すべきは、イタリーノさんの独特の存在感だろう。
横浜伊勢佐木町に近い福富町。
夜になると妖艶な雰囲気をふりまくお店が多数乱立する、いわば夜の歓楽街だ。
そんな夜の街のド真中にありながら、正統派の洋食を提供するイタリーノさん。
ランチ価格600円に見合わない、イイ意味でガッツリとした内容やし、レギュラーメニューも1000円前後とすこぶる安い。。
福富町というロケーションから察すると、付加価値を高くするのがアタリマエな感じもするのだが、安くてお腹いっぱいの方程式を実現してくれるイタリーノさんの存在は、まじスバラシイの一言に尽きるし感動モノだ。
横浜の洋食屋と考えても価格は安いし内容も洋食屋として十分すぎる味わい。
まさに「横浜を代表するB級グルメ的洋食屋」といえるのではなかろうか。
イタリア料理店の名を掲げるイタリーノさんだけに、やはりレギュラメニューのピザやパスタ系も試してみたいとマジ思った。
なかなか通りがかりで行ける場所ではないが、ガッツリ洋食フェチの方は是非試してみてはいかがだろうか。
伊勢佐木町近くに来る時は、ぜひまたお邪魔したい。
次回はポークチャップなるメニューを試してみたなぁ。
ご馳走様でした〜♪
店名:イタリーノ
TEL:045-261-6721
住所:神奈川県横浜市中区福富町仲通3-4 403号室
最寄駅:関内駅 伊勢佐木長者町駅 日ノ出町駅 桜木町駅
営業時間:12:00~23:30(ランチ提供時間は12:00〜15:00)
定休日:日曜日(※要確認)