九州自動車道、福岡インターから程近い「福岡流通センター」。
倉庫街が広がる流通センターのはずれに、まるやす食堂さんはあります。
まるやす食堂@福岡県粕屋町
最寄り駅はJR香椎線「伊賀駅」かJR篠栗線「原町駅」なのだが歩くとカナリ遠い。
お店の前には5台ほど止められる駐車場、裏の細い道の奥には20台ほどの専用駐車場もあり、車での訪問が便利だ。
こちらの「まるやす食堂」さんは、以前は流通センター倉庫街のド真中に店舗があったのだが、今年12月よりこちらの場所に移転して新規オープンしているようだ。
移転というても200mぐらいの目と鼻の先。
旧店舗の目の前の道を南下したらスグ。
以前の旧店舗の方では、看板にデカデカと書かれた「まるやすのちゃんぽん」の文字が目立っていたが、新店舗も昔と変わらない「ちゃんぽん」イチオシ感アリアリな外観だ。
まずはノレンをくぐり入店してみた。
店内は厨房に面したカウンター席がメインで、テーブル席は3卓ほど。
平日のお昼時に訪問してみたが店内は満席状態で、若干待ちのお客さんがいるほど人気がある。
まずはセルフの水をコップに注ぎ、席に案内されメニューを見てみた。
メニュー
キホンテキに、麺もの、丼もの、ご飯もの、定食ものと定食屋的なラインナップだ。
麺ものだと、、
- ちゃんぽん 550円
- 大盛ちゃんぽん 650円
- ホルモン入り焼きそば 720円
- 焼きそば 500円
- ラーメン 400円
ラーメンが400円なのは福岡でもすこぶる安いし、焼きそばマニアにも見逃せないホルモン入り焼きそばもある。
- 焼きめし 500円
- 大盛り焼きめし 600円
- 焼きめしセット(玉子スープ付) 600円
- めし(小)180円
ご飯ものとの表記にはなってるものの、基本の御飯の表記が「めし」なのが何とも男気がある。
その他定食系は、焼肉定食、ホルモン定食など、スタミナのツキそうなラインナップがだいたい揃ってる感じだ。
以前訪問した時はチャンポン&焼きめしを頂き感動したのだが、やはりあの時の感動が忘れられず今回も「まるやす食堂」の定番ともいえる「ちゃんぽんと焼きめし」をお願いしてみた。
セットにすること前提の「半焼きめし」の設定もあり店員さんからもオススメされるが、ガッツリとスタンダードな量で味わいたく、どちらのノーマルサイズでお願いしてみた。
周りのお客さんのオーダー具合を見てみると、やはりチャンポンと焼きめし率が非常に高く一番人気のようで、目視だが7割型の方がどちらかを食べられてる。
サラリーマン率がカナリ高い店内だが、近くにある流通センターの作業着を着た方も多く、トラックの運転手さんの姿のチラホラ。
地元サラリーマンの方が多いのは、間違いなく安くてウマイメシの証しだと思うし、トラック運転手さんが多いということは更に期待感が高まる。全国のうまいものを知り尽くしたトラック野郎ならではの食のセレクトが「まるやす食堂」にはあるのだろう。
まるやす食堂と言ってもピンとくる人はきっと少ないと思うし、食べログなんかでも全然人気店でもないし話題の店でもない。しかしジモティの方を中心に愛されてるこうゆう食堂こそ、うまいものの宝庫に違いない。
奥にある厨房内では中華鍋をガンガン振られてて、ちゃんぽんや焼きめし作りに大忙し状態だ。
旧店舗時代には大将と奥さんと息子とアットホームな感じだったが、今は世代交代されてるようで、若者が基本鍋振り担当で、当時の大将はいちおう店内にはいるが、鍋振りやチャンポン作りはやっていないようだ。
どうでもいいのだが、営業時間は10:00から17:00とカナリ短く、キホンテキにはランチ使いが前提の食堂だなぁ。
そして5分ほどで焼きめし、そしてチャンポンが供された。
焼きめし
むおぉぉぉ~!
楕円皿にコンモリと盛られた焼きめし。
ピンクカマボコのビビッドな色合いがなんとも食欲をそそる。
まずは付属のスプーンで一口頂いてみた。
パラっとした仕上がりの焼きめしなのだが、御飯の一粒一粒に薄っすらと油が乗ってる。
初めはシンプルな塩コショーの味わいに感じるが、食べ続けるとガツンとした男味的な感じが実感できる。
具材は、玉子、ピンクカマボコ、少量の肉、タマネギ少量。
素材感が前面に出てくるような味わいではないが、具材全体と味付けで1つの「焼きめし」という料理を確立されてて、何とも味わい深い。
皿の脇には、カレーに付いてくるようなドギツく赤い福神漬けが鎮座。
男味ワイルドなこの焼きめしには、むしろこのくらいのビビットな色合いの福神漬けがイイ。しかも妙に合う。
そして、程なくしてチャンポンが供された。
ちゃんぽん
ラーメン丼に注がれたチャンポン。
モヤシやキャベツが山のように盛られてて、見た目にお野菜たっぷりヘルシー感が漂う。
まずはスープを一口。
福岡でよくある「ラーメン併設店」だからなのか、ベースは豚骨の味わいがキリッと効いて、さらに豚肉や野菜のうまみがカナリ染みだしてる。
やさしい味わいの鶏ガラあっさり系チャンポンとは違い、豚骨がグッと来る男前のチャンポンとでも言うべきか。うまい。
具材は豚肉、モヤシ、キャベツ、ピンクカマボコ、など。。
この野菜の量で1杯550円は、すこぶるお得感アリアリだなぁ。
麺は、いわゆるチャンポン麺ではあるが、独特のプリっと感がナカナカいい塩梅。
プリッとした食感なのだが、やや柔めの食感で、柔めのうどんを愛する福岡ならではの食感とでも言うべきか。
麺をズズズッと啜るごとに、スープのウマミが絡みついてくる。
筆頭メニューにもなってるし、お店の名前にもなってる「ちゃんぽん」。
やはり「まるやす食堂」さんのデファクトスタンダードと言っても過言ではないだろう。ばりうま。
そして、焼きめしとチャンポンを食べ進めるのだが、男前のはずのチャンポンを食べたあとに焼きめしを食べると、焼きめしのほうが更に男らしい味わいだと実感できる。
キホンテキに、ちゃんぽんの脇役として焼きめしを頼んだはずだったが、食べ比べてわかる「焼きめし」の男前度。ステキだ♥
食べ終えてみると、味わいもガッツリだったが、量的にもカナリがっつり!
ちゃんぽん&焼きめしで超満腹。ほぼ1000円で大大満足だぁ~。
食べてみると、
「まるやすのちゃんぽん」。
お店の看板にもデカデカと書かれてて、まるやす食堂イチオシのちゃんぽん。
やはり、世のスタンダードなチャンポンとは一味も二味も違い、独特のスープ感が印象深いちゃんぽんだった。
味わいもしかりだが、お安いお値段も見逃せないポイントだろう。
特筆すべきは、焼きめしの存在だろう。
お店の2大看板商品といえる「ちゃんぽん&焼きめし」。
キホンテキには、まるやす食堂のイチオシ商品は「ちゃんぽん」なのだ。
アリノママの「ちゃんぽん」単体と真摯に向かい合うのが「まるやす食堂」の正統派路線なのかもしれないが、焼きめしの合わせ技こそが「まるやす食堂」の醍醐味やと今回確信できた。
しかもそれは、チャンポンの相方として焼きめしをセレクトするのではなく、
焼きめしに合わせる汁物としてチャンポンを合わせる事こそ、まるやす食堂の王道のメニュー選択やと思う。
しかも食べ過ぎ注意報が発令される方には、半焼きめしの存在もある。
ちゃんぽんがメインメニューである「まるやす食堂」であれば、焼きめしの存在は本来脇役的な存在だろう。
しかしチャンポンやラーメンの相方としての「焼きめし」ではなく、焼きめしという1つの確立されたアイデンティティを楽しむことこそ「まるやす食堂」本来の楽しみ方であるし醍醐味かとマジ思った。
焼きめし単体の選択肢ももちろんアリやと思うし、「焼きめしセット」と称した玉子スープ付きなるものもある。でもやはり「まるやす食堂」の王道路線でもあるチャンポンと焼きめしの2大巨塔の合わせ技こそ、まるやすの醍醐味かと思う。
店頭に書かれてたアノ看板の「うまい!安い!ボリューム満点!」の文字にマジ偽りなしという感じだなぁ。
福岡でチャンポン&焼きめし気分の時は、またおじゃましたいな。
次回は「焼きめし」の方を大盛りにして、もっとメイン化してみたい。。。でも焼きそばも気になる。。
ご馳走様でした~!
店名:まるやす食堂
TEL:092-938-1048
住所:福岡県糟屋郡粕屋町内橋596(2015/12/1に移転)【旧住所:福岡県糟屋郡粕屋町戸原816-2】
九州自動車道 福岡ICから車5分
駐車場:あり(ボリューム満点)
最寄駅:JR香椎線 伊賀駅、JR篠栗線 原町(駅から遠いのでタクシーが便利)
営業時間:10:00〜17:00
定休日:日曜日(※要確認)