下北沢駅から歩いて3分ぐらい。
駅を降り北側へ向かった、下北沢1番街の細い路地に「大阪屋」はあります。
大阪屋@下北沢
下北沢というと、都内とはいえ背伸びした感じはなく、どことなくローカルな空気感。まったりとしたゆるい空気が流れる街だ。
地域密着型のスーパーもあれば、オサレなカフェもある。
なんというか、老若男女に優しい街とでもいうべきか。なんか、ええ雰囲気の街やなぁ。
そのシモキタの細い路地にある「たこ焼きの大阪屋」は、黄色いテントにたこ焼きの受け渡しの窓口だけがある小さなお店。
黄色いテントと呼んでよいのか、カナリ年季が入ってて、上の方は骨組みが姿をあらわし、黄色いテープで補修されてる。
店舗名の「大阪屋」の文字のところだけが、かろうじて残ってる感じだ。
お店の前には1人2人ほどしかお客いないが、通りを挟んだ反対側には行列ができてる。
長蛇の列というほどでもないが、知る人ぞ知るという感じの行列だ。
店頭には並ばないよう注意書きがされてて、通りを挟んだ反対側にある白いポールの所から並ぶのがルールのようだ。
まずは行列に並び、順番を待つ。
前のお客さんが終わったら、受け渡しの窓口でタコ焼きをオーダーだ。
メニュー
- 8個入り 300円
- 15個入り 550円
安い!壮絶に安い!
たこ焼きチェーンの大手「銀だ◯」でも、たしか8個500円ぐらいやったと思うし、下北とはいえどズバリ都内。都内たこ焼き市場(しじょう)価格から考えてもオドロキの価格だ。超安い!
とりあえず、おやつ代わりに小腹を満たすべく、8個入り300円でお願いしてみた。
オーダーすると、
「食べていく?持ち帰り?キライなものはない?マヨネーズは?」と聞いてくれる。
とりあえず比類なきマヨネーズ好きなので、フツーに「マヨネーズ付きで食べていく」でお願いしみた。
店内はたこ焼き機を挟んだ対面販売で、間口はかなり狭い。狭いというか、ほぼたこ焼きを焼く焼き場のみだ。
大将と思しき方と奥さんと思しき方の2名でタコ焼きをガンガン作ってる。
飾り気のない白いTシャツを着た大将がクルクルとタコ焼きを回し、1パックづつまとめられてる。
受け渡しの窓口の両サイドには、手書きで書かれた注意書きが沢山書かれてて、よく読むと厳格のルールがあるようだ。
観音開きの扉を開いた左右に書いてあり、、
- 1組でなく!お一人様ずつ前へおこしくださいね。ヨロシク。
- お待ち時間を短くするため、お一人様15個入りは1パック、8個入りの場合は2パックまでのどちらかでお願いしております。
- マヨネーズのご希望のお客様、前もっておっしゃって下さい。尚、マヨネーズたくさんの方は50円いただいております。
- コンビニの前や他店の前で召し上がらないでください。
- 後ろの手すりの前後は立ち入り立ち止まりできないそうなので、そこでは召し上がらないで下さいね。
- 空パックは当店のゴミ入れにお入れ下さいませ。ヨロシク。
などなど。。
お店の案内には、
- 大阪屋はテレビ取材は、ご辞退しております。
- 安と味で勝負の大阪屋です。
中身はトロンとまろやか、大阪の味です。おためし下さいませ。- 土日祝と平日の場合とも、お一人様8個の場合は2パック、15個入りの場合は1パックのみ、どちらかでお願いします。※(15と8の1パックずつはできません。おまち時間短くするためですので、ご協力下さいませ。ヨロシク!!
と書かれてる。
行列ができた時の整列方法や、立ち食い時の近隣店舗や住民への配慮、ゴミ問題など、厳格なルールにそって営業されてるようだ。
近隣への配慮を考慮した案内の数々だが、手書きメッセージを見てるとどことなくフレンドリーな案内の内容だ。
そして店頭でのオーダーから30秒ほどで、たこ焼きが供された。お会計は300円。しかも税込み!安い!
たこ焼き
ぬぅおおおお〜♪うまそうなタコヤキや。
透明のトレーの上に鎮座するたこ焼き。
大き目に削られたカツオブシがうねうね踊ってて、まさにダンシング・ヒーロー荻野目ちゃん状態だ。
まずは一口頂いてみた。
口に含むと、外側はカリッと、中身はアツアツとろっとろ。
中から溢れるアツアツのネタが、口の中に広がり、「ハフハフオイヒ〜」モード。
タコは大ダコではないが、たこ焼きの大きさに対して十分な大きさ。
たこ焼き自体の大きさは、世で云う「大きなたこ焼き」よりは小さいタイプながら、ネタのウマミが口いっぱいに広がる。
カリッとした外側と、中のとろとろネタのハーモニーが、なんとも絶妙だ。
たこ焼きの上には、ソース、青のり、カツオブシ、マヨネーズが掛けられてる。
ソースはシッカリたこ焼き感が楽しめる、オーソドックスなたこ焼きソース。
マヨネーズとソースを絡めて食べると、なんとも味わい深い。
カツオブシはわりと幅広タイプを使ってあり、たこ焼きの味わいに一役買ってる感じだ。
そしてパクパクとタコ焼きを頬張り続けるのだが、青空の下で立ち食いだからなのか、カナリうまく感じる。
外で食べるからウマイのか。出来たてだからウマイのか。。なんにせよ、理屈抜きでうまいぜ。
たこ焼きというと、本場大阪でもそうだが、出来たてアツアツを速攻で食べて、ハフハフするのが一番うまい食べ方なのだろう。
焼けたカリカリの外側と、アツアツのネタがとろり=「はふはふ、おいひー♪」の方程式やなぁ。
まさに大阪屋さんのたこ焼きは、本場大阪スタイルをそのまま下北沢で実現してると言っても過言ではないだろう。
そして、サクっと8個完食!
おやつ代わりで8個サクっと頂けたが、この大きさのたこ焼きなら、お腹の空き具合に合わせて15個入りも十分いけそうだ。
食べてみると、
下北沢の細い路地にある「大阪屋」。
できたてのタコ焼きを店先でハフハフと喰らう。
本場大阪でのたこ焼き屋のスタイルを、下北沢という街でそのままリアルに再現されてる感じがナカナカ印象的だった。
東京都内でありながら、どことなくローカルかつオシャレでユルイ空気が流れる下北沢という街に、本場大阪スタイルの「大阪屋」というたこ焼き屋が違和感なく溶けこんでる気がした。
外観は受渡し窓口だけのホントに小さい店だったが、かなりインパクトのある存在で、下北という街で行列ができる理由がなんとなく分かった。
特筆すべきは、そのお値段だろう。
都内たこ焼き市場(しじょう)価格から考えても、8個300円、15個550円という、かなりお安い価格帯。
しかも、安くてそれなり、、というわけでなく、小ぶりながらしっかりウマイたこ焼きが食べられるのだから、行列ができるのも納得だ。
一見すると、1人あたりの購入パック数量限定や行列の並び方等など、厳格なルールがあり何だか購入するのに構えてしまいそうな感じだが、接客もフレンドリーなんで心配は無用だ。
下北沢でたこ焼き気分な方は、ぜひお試しあれ〜!
シモキタでたこ焼き気分のときは、またお邪魔したいなぁ。
ご馳走様でした〜♪
店名:たこ焼き専門店 大阪屋
新住所:東京都世田谷区北沢2-25-10
(移転前旧住所:東京都世田谷区北沢2-33-2)
最寄駅:下北沢
営業時間:14:00〜20:00、土日祝12:00〜20:00(材料がなくなり次第閉店)
定休日:火曜日(※要確認)