博多駅の博多口から歩くこと10分ぐらい。
承天寺(じょうてんじ)というお寺のすぐ前に「博多中世うどん 春月庵 承天寺前店」さんはあります。
中世博多うどん 春月庵 承天寺前店@博多駅前
一番近い駅は地下鉄の祇園駅だけど、博多駅からでも徒歩圏内なので、歩いていける場所だ。
こちらの春月庵(しゅんげつあん)さんは、明治23年創業、100年近く博多の老舗のうどん麺を製造してる、平和フーズさんが運営する直営店。
本店は博多駅から1駅隣の、竹下駅近くの平和フーズ工場脇にあり、小さいお店だが行列が絶えない人気うどん屋として地元では有名店。
こちらの承天寺店は2店舗目のお店みたいで、目の前の承天寺(じょうてんじ)は「うどん蕎麦発祥の碑」がある、まさに博多うどん発祥の地と言える場所だ。
ロケーション的には、うどんや蕎麦好きにはタマラナイ場所だ。お饅頭好きにもネ♪
お店の横には承天寺通りという静かな通りがあり、お散歩がてらの寺巡りなんてのもナカナカ良さそうな通りだ。
うどんの歴史
仁治2年(1241年)に中国から帰国した円爾(聖一国師)は製粉の技術を持ち帰り、「饂飩・蕎麦・饅頭」などの粉物食文化を広めたと云われている。また、その円爾が開いた福岡市の承天寺境内には「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑が建っている。Wikipediaより
なるほど〜!
うどんの発祥地は福岡博多なんですね〜♪まさに、うどん県は福岡博多!
お饅頭もネ!
こちらの春月庵さんは、お昼時ランチタイムには博多駅界隈のサラリーマンの方を中心に行列ができる人気店。
店頭にはメニューが掲げられ、うどん発祥の地の案内も書かれてる。
店内は、大きなテーブル席が2卓で、前の人とはパーテーションで区切られてるので、2人以上だと基本横並びで座る形だ。
店内は天井が高く、木をあしらった和風な佇まいだ。
メニュー
温かいメニュー
- かけうどん 500円
- かけそば 600円
冷たいメニュー
- ざるうどん 600円
- ざるそば 700円
の基本設定。トッピングの乗ったものの設定もあり、
トッピング
- きつね わかめ とろろこんぶ 80円
- 半熟たまご 120円
- 丸天 150円
- ごぼ天 150円
- えび天 350円
などなどのラインナップ。
トッピングの組み合わせも可能で、えび天+ごぼ天なんかの組み合わせもOKだ。
ご飯物は「かしわのおにぎり150円」一点のみ。これぞ博多うどん屋の飯物の代名詞といえる「かしわめし」だ♪
春月庵さんのスゴイのは、「麺の量は自由に選べます。2玉でも3玉でも値段は一緒です。」の文字が書かれてる!
開店11時から14時までのランチタイムは基本3玉まで(替玉をして3玉も可能)だが、14時からは何玉でもオーダー可能で、しかも替玉も可能なのだ〜!
すばらしすぎる!
うどん蕎麦好きには、まさに聖地や!
メニューの中から「ざるそば3玉+ごぼ天」をお願いしてみた。
製麺所直営だからできる技なのかもしれないが、やはり春月庵さんの心意気が伝わってくる。
「麺の美味しさを一度ご賞味ください。平和フーズ」と案内にも書かれてて、やはり麺に対する自信の表れなのだろう。ステキ♥♥
博多でうどんか蕎麦かといえば「うどん」が第一候補にあがるのだが、春月庵さんの蕎麦はかなり美味しく、うどん人「博多っ子」でも食べたくなるほどの蕎麦なのだ。
店内はお昼時ということもあり、サラリーマンの方やOLさんなんかで満席状態。
ほとんどの方が「ざるそば」を食べられてて、蕎麦の人気の高さがうかがえる。
店員さんの目配り気配りも行き届いてて、非常に心地よい。
和風の店内で流れるBGMはゆるーい感じのジャズが流れて、ゆったりくつろげる。
そして10分ほどで、ごぼ天とざるそばが供された。
ざるそば@3玉
ぬぅおおお〜!
かなり大きい器にびっしりと敷き詰められた蕎麦。蕎麦つゆの器がかなり小さく見えるなぁ。
器の大きさは、顔がスッポリ入ってしまうはどの大きさ。まさに洗面器以上の大きさだ。(どうでもいいのだが、顔を洗う方でなく、タオルとか洗う方のでかい洗面器ね、、)
まずはつけ汁に薬味のネギとワサビを入れ、蕎麦を頂いてみた。
白くプリっとした蕎麦は、水で締められてるのか麺がキュッと締まってて、適度な弾力があり蕎麦の香りがフワッと漂う。
ダシ汁もこれまた絶品。
出汁は博多らしく若干甘味が効いた一品で、シイタケの濃厚な出汁が効いてる感じだ。うまい!
ズズッと啜ると、プリッとした蕎麦の食感と、麺に絡んでくる甘めのダシ汁がいい塩梅。
おおぅ!シンプルな「ざるそば」だが、麺の味わい、出汁の味わい、まさに蕎麦好きにはタマラナイ味わいだ。
竹下にある春月庵本店でも蕎麦は食べたことはあるが、久々に食べるこのザルそば。
蕎麦も出汁もパーフェクトすぎる。うまい!
ごぼう天
ごぼう天はサクサク衣に、太めのごぼうが入った一品。
そのまま食べると、サクッとした衣と濃厚なゴボウの香りが口に広がる。
蕎麦の出汁をごぼう天にチョトつけて食べてもナカナカうまい。
衣はサクサクのままで、ダシ汁を吸い上げる。出汁を吸ったサクサク衣と芳醇なゴボウのかほり。うまい。壮絶にうまい!
そして蕎麦3玉をスルッと完食。
うまい蕎麦にうまいダシ汁。ただそれだけなんだが、なんとも満足感が高い「ざるそば」だ。
そして食後を見はからって店員さんが「そば湯」すすめてくれる。
最後は温かい「そば湯」を頂き、出汁のうまさを再度味わいながら完食だ。
食べてみると、
キュッと締まった蕎麦を、ダシ汁でズズッと啜る。シンプルな「ざるそば」ではあったが、そばのコシと旨さ、ダシ汁の旨さに大満足。
見た目3玉は多めに見えたが、旨さゆえスルッと入るざるそばなんで、普段食べるお蕎麦の量より、結構食べられる感じだ。
特筆すべきは、うどんも蕎麦も何玉でもOKという春月庵さんの心意気だろう。
平和フーズさんの麺に対する自信、お客に対する心遣いがあってこそのサービスだと思う。
うどんも蕎麦もフツーだと大盛り¥◯◯UPとかが当たり前の昨今だが、自信の蕎麦をいくらでも食べて欲しい!という、春月庵さんの心意気にはマジ感銘をうけた。まさに、企業努力の賜物以外のなにものでもないだろう。
しかも、「何玉でも可能」としながら、麺のクオリティが高い。フツーの大盛り無料店だと、量は多いが味は、、、なこともあるが、食べたいだけ食べられて、クオリティも高い。もうスバラシイとしか言い様がない。
博多は、どちらかというと「うどん」の方が圧倒的に人気がある。関東のほうが、お蕎麦文化は濃いものがあるのだが、蕎麦発祥の地「博多」で供される春月庵さんの蕎麦は、まさに蕎麦好きな方には是非ものでオススメできる味わいの蕎麦やと思う。
蕎麦も美味しいけど、いちおう、お店的には「うどん」がメインなんで、ウドンも試してみるのもいいかも。博多名物のごぼ天うどんでね♪
博多駅からも徒歩圏内やし、そば好きであれば是非足を伸ばしてみるべき「春月庵」.
博多で蕎麦気分の時は、またおじゃましたい。
次回はえび天も追加したいなぁ。「かしわのおにぎり」もね♪
ご馳走様でした〜♪
店名:博多中世うどん 春月庵 承天寺前店「しゅんげつあん」
TEL:092-473-2911
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前1-7-1
最寄駅:福岡市営地下鉄祇園駅 博多駅
営業時間:11:00~16:00,土11:00~15:30(※注>麺がなくなり次第終了)
定休日:日祝日(※要確認)