福岡の陸の玄関口、博多駅。
その博多駅の博多口側にある「博多駅バスセンター」の地下の奥の方に、牧のうどんはあります。
牧のうどん@博多駅バスターミナル店
店頭には黄色い看板が出ていて、「釜揚げ牧のうどん」の文字が目立っている。
前回の記事では「ごぼ天」を単品攻撃で博多うどんを堪能したのだが、アノやわ麺が忘れれず、またもや博多駅の「牧のうどん」を訪問してみた。。
まずは、店頭に置かれた券売機で食券を購入する。
メニュー
- かけうどん 380円
- 丸天うどん 480円
- ごぼう天うどん 480円
- 肉うどん 620円
- えび天うどん 620円
前回訪問したときは、福岡うどんのトッピングの定番「ごぼう天」が乗った、通称「ごぼ天」うどんを食べ、感動したのは記憶に新しい。
今回は、福岡ウドンの中でも地元で愛され続けてる人気メニュー「丸天うどん」を選択。
ごぼ天も乗ってるセットメニューものがあるようなので「お得なセット」と書かれてる一番上の欲張りメニューをポチッとな!
丸天・ごぼう天・かしわセット!
まさに博多うどんの定番トッピングがダブル盛りだ。
うどんの相棒「かしわ飯」もセットになってて、なんとも博多うどんらしいオトクそうなメニューだぜ。
食券をにぎり、いざ店内へ。
店員さんに食券を渡すときに、うどんorそばの選択をする。もちろん店名にもなってる「うどん」を選択。
次に、うどん麺の柔らかさを選択する。
硬麺、中麺、やわ麺の中から選択できるのだが、牧のうどんのヤワヤワ麺を堪能するべく「やわ!」でオーダーだ。
ラーメンの麺の硬さを選べる、福岡ならではの麺の硬さ選択システム!
食にコダワる博多人ならではのこのシステムは、ラーメンのみならずウドンでも健在なのだ!(ラーメンは硬麺派が多い気がするけど、うどんはヤワイほうが好きだなぁ・・)
店内はカウンター席が多く、テーブル席も何席か準備されてる。
牧のうどんというと、福岡では知らない人がいないくらい有名なうどんチェーン店で、「マキノ」や「マッキー」の名で福岡ジモティに親しまれてる。
そもそも福岡といえば、ラーメン、モツ鍋、明太子などが主食として食べてると思われがちだが、実はウドンの人気が高く、普段使いの主食として愛されてるのだ。
博多駅の近くにある承天寺(じょうてんじ)という寺には「うどん、そば発祥の石碑」があるほど、昔からウドンに根付いた町なのだ。
そんなうどんLOVEな福岡でチェーン店として展開する「牧のうどん」ではあるのだが、車社会の福岡ということもあり、空港近くや郊外に駐車場を構える店舗が多く、これまでは公共交通を使う者には若干敷居の高いうどん屋さんだった。。
そんな折、2016年の春先頃に公共交通の中心「博多駅」にオープンしたということで、旅行や出張や帰省なんかで福岡を訪れる者にも使いやすくなったのだ!牧のうどんLOVEな者にとっては、これはある意味、事件なのである!!
そんなこんな考えてると、5分ほどでうどんが供された。
ごぼ天+丸天うどん
かなり大きな丸天が入ったうどんで、ウドン麺がほとんど見えないぐらいだ。
早速、卓上に置かれた取り放題のネギをまずはトッピング!
まずは丸天とゴボウ天をかき分け、うどん麺をすすってみた。
やわ麺で頼んだとおり、かなり柔めの食感で、コシとかエッジが立ってるなんて理屈は一切ない、THEやわ麺だ!
うどん麺自体はまさに「やわやわ」なのだが、もっちりとした食感が口の中に広がり、これが食感的にもナカナカいいっ!
丸天は魚のすり身を丸く揚げたやつで、さつま揚げに近いプルプル食感。
ぷるんとした練り物の食感と、やわめのウドンの食感が絡み合い、これがナカナカいいのだ。
丸い天ぷらが乗ってるから、丸天うどん。
福岡で「丸天うどん」というと、ごぼ天うどんに並ぶほどポピュラーで人気の高いトッピングアイテムで、昔から何処のうどん屋さんでも定番であるメニューなのだ。
丸天うどんとは、
福岡県を中心とした地域で食べられている。薩摩揚げに類似する、魚のすり身を円形にして油で揚げた練り物(揚げ蒲鉾)が載っている。当地では揚げ蒲鉾一般のことも「天ぷら」と称することに由来する。九州地方では、「天ぷらうどん」と称する場合、この丸天うどんのことを指すことがある。 Wikipedia丸天うどんより
他県のうどんメニューにはない丸天うどんは、福岡近辺ならではのうどんトッピングアイテムといえよう。
ごぼう天は衣を厚めにつけて香ばしく揚げられてあり、そのまま食べてもナカナカうまいのだが、うどんの汁をたっぷりと吸わせて、衣をヒタヒタにして食べると、これがまた格別なのだ。
そして、トッピングを頂きながらウドンを啜るのだが、この麺が一向に減らない。。
減らないどころか、むしろ増えてる感すらあるウドン麺。。
食べても食べても、丼の底からウドン麺が出てきてるんじゃないの〜?と思えるほど、その増殖するスピードがメチャメチャ早いのだ。
麺が増えていくのと同時に、麺がスープを吸っていくので、スープも見る見る減っていく。。
そこで、一緒に提供される「やかんスープ」の登場だ。
麺がスープを吸ってどんどん減っていくところを、このやかんスープを継ぎ足しながら、増殖し続けるうどんを啜るのだ。
かしわ飯
そして、牧のうどんに来たなら必須アイテムとも言える「かしわ飯」をいただく。
ふわっと香る鶏肉の風味と、ゴボウの笹がきなど野菜の風味がいい塩梅。
ワシワシと箸が進む、絶品炊き込みご飯だ。
「かしわめし」とは、鶏肉と一緒にゴボウなどの野菜を炊き込んだ、いわゆる炊き込みご飯なんだけど、福岡でも確固たる地位を確立している郷土料理。各ご家庭でのレシピがあるほど、福岡ではポピュラーな炊き込みご飯なのだ。
そんな福岡では言わずと知れた「かしわめし」なのだが、福岡で数多く存在するうどん屋では必ずと言ってもいいほど存在する、うどんの相棒と言えるご飯物なのだ。
丸天+ごぼ天うどん。うどんの相棒かしわめし。
よく考えると、福岡にしかないうどんのトッピングアイテムやし、福岡ならではの飯物「かしわめし」の組み合わせ。
まさに、福岡ならではのメニューを頂いたという感じだなぁ。。
このお得セットこそ「博多うどん堪能セット」と言っても過言ではないだろう。。
そして、増え続ける麺との静かなる格闘が終わり、完食だ。
普通のドンブリに注がれた一杯のうどんなのに、かなり満腹指数が高い。。
やはり、うどんが増殖して増え続けたので、かなり大盛り感があったのかなぁ。。。
食べてみると、、
今回も「やわ麺」で攻めてみたが、やはり博多うどんを堪能するなら「ヤワ」一択だと納得できる内容だった。
今回「福岡うどん」を満喫できるトッピングアイテム、丸天、ごぼう天をトッピングし、博多うどんの相棒でもある「かしわめし」も堪能できて、まさに福岡がギッシリと詰まってて満足度が高かったなぁ。
特筆すべきは、福岡ならではの丸天うどんの存在だ。
練り物のいわゆる「丸い天ぷら」をのせた一品。丸天うどん。
福岡ではどこのお店にもある、当たり前の定番メニュー。
天ぷらうどんや天ぷらそばという響きから、衣をつけた天ぷらが乗るのかと思いきや、練り物天ぷらが乗る一品、丸天うどん。
「天ぷら」という響きでいくと、関西以西の者であれば練り物も天ぷらとしての天ぷらも理解できるはずだが、関東圏ではなかなか理解しにくいトッピングではなかろうか。関東であれば、かき揚げやえび天などの衣をつけて揚げたものが天ぷらだし、「丸天」というと丸いかき揚げ天ぷらがのったものを想像される方も多いと思う。
その練り物天ぷらが豪快に乗った一品「丸天うどん」は福岡ならではのアイテムではなかろうか。
また、丸天と絡むヤワ麺の存在も忘れてはならない。
食べてる最中から、スープをどんどん吸って増え続けるヤワヤワのうどん麺。
やかんスープの追加はできるものの、その増殖スピードがメチャメチャ早く、まさに生き物のようなうどんだった。
小さめのやかんで、どことなくお茶をいれる急須に似た「やかんスープ」の存在。
この「やかんスープ」の存在がなければ、スープは無くなり美味しくうどんが食べられない。。
まさに牧のうどんを啜る上では、やかんスープは救世主といえよう。
そうゆう意味では、麺が増殖してスープ不足を補う「やかんスープ」の存在は、「やかんスープで万事急須!(休す)」だなぁと思ったりした。。。
博多駅に行くときは、またお邪魔したいな。
次回は、カレーうどんも試してみたいなぁ。。もちろんヤワ麺で!
ご馳走様でした〜!!
店名:牧のうどん 博多バスターミナル店
TEL:092-322-6111
住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街2-1 博多バスターミナル B1F
最寄駅:博多駅(博多口)
営業時間:10:00~23:00
定休日:不定休(博多バスターミナルに準ずる)※要確認