豊洲駅から歩いて3分ぐらい。
大きめの交差点の角地に「味処いちむら」さんはあります。
味処いちむら@豊洲
ちょうど交差点のところにお店があり、ホームセンターの「スーパービバホーム」のあるところの交差点の対面のところだ。
豊洲というと、ららぽーと豊洲や高層マンションや高層オフィスビルが乱立中で、いうたらアスファルトやコンクリートに囲まれた「THE開発して作られた街」という感じだ。
そんな中、交差点に面したところにある「イチムラ」さんは、1Fでは「肉のイチムラ」としてお肉屋さんとして営業されてて、かなり歴史を感じる佇まい。看板もデカデカと書かれてカナリ目立ってる。
その横では「お弁当のイチムラ」も運営されてる。
お肉やお惣菜を中心に提供されてて、地元の方やオフィスで働くサラリーマンやOLの方に愛されてるのがわかる、まさに「お肉の総合デパートという感じだ」
まずは、肉屋の横にある階段から2Fのお店を目指していく。
階段の登り口には、定食のメニューが掲げられてるので明朗会計。
建物の袖看板には「剣菱」の文字も見えて、夜も居酒屋使いOKな感じがヒシヒシと伝わってくる。
お昼前ぐらいから、サラリーマンの方を中心に長い行列ができてて、人気の高さがうかがえる。
店内はテーブル席を中心とした作りで、いわゆる和風な定食屋という空気感。豊洲というハイソで近代化した街にいることを忘れてしまう雰囲気だ。
お昼前だが8割型の席の埋まり様で、この界隈でのランチスポットとしての人気の高さが分かる。
まずはメニューをみてみた。
メニュー
お店オススメ筆頭メニューは、店頭にもデカデカと書かれてあり、
- 牛ステーキ定食 1850円
- 牛しょうが焼き定食 1480円
- しょうが焼き定食 950円
- とんかつ定食 900円
- アジフライ定食 900円
- メンチカツ定食 850円
- 唐揚げ定食 850円
- カツ丼 950円
などなどのラインナップ。キホンお肉屋さんなんで、どのメニューをみても想像がかき立てられ期待感が高まる。
刺身定食などの魚ラインナップもそろってて、焼魚、煮魚までもある。
揚げ物から焼き物、焼魚から刺身まで、定食のツボは基本的におさえてあり、かなりのメニュー数。
「お肉屋さん」の定食屋さんということでカナリ想像をかき立てられ、どれも非常にウマそうで悩ましいメニューの数々。
おそらく筆頭おすすめメニューの「牛ステーキ」もしくは「牛しょうが焼き」なら間違いなくウマウマなはずだが、やや値が張る。。
やはりここは、お肉屋さんの真価がとわれる「メンチカツ定食」をお願いしてみた。(真価が問われるというより、最安価格850円に便乗なのだ。。)
昼も夜も単品メニューがあるようで、一杯やるにもヨサゲな感じだ。
ちなみに1Fの弁当屋では、定食屋より格安でお弁当が供されてて、コロッケ弁当400円からのラインナップ。
日替わり弁当550円〜、その他弁当も600〜700円前後でガッツリいけそうだ。
店内はサラリーマンの方を中心に満席状態。
入口のところには待ちのお客さんの行列ができるほど、ランチタイムは盛況だ。
メンチカツが意外と人気があるのだが、常連さんと思しきサラリーマングループの方は、アジフライ定食やカツ丼、ポークソテー定食なんかが人気が高いようだ。
活気のある街の定食屋という空気感で、豊洲というハイソな街の中に居ることを忘れてしまうぐらいだ。
店内はかなり広いのだが、厨房はかなり狭く、男子店員2名とホールの女子1人で切り盛りされてる。
そして10分ほどで、メンチカツ定食が供された。
メンチカツ定食
ぬぅおおお〜!メンチカツでかっ!
黒いトレーに乗せられたメンチカツ定食。
かなり大き目のメンチカツがでーんと1こ鎮座してて、かなりの迫力だ。
まずはメンチカツを頂いてみた。
揚げ色はキツネ色を通り越してて、若干濃い目のあげ感。
サクサクとハードな衣は、箸を入れようもんなら崩壊するほどキメが細かい。
一口頂いてみると、お肉屋さんのメンチカツらしく、肉汁がジュワッと口の中に溢れだす。
わりと粗挽きのお肉で、しっかりとした肉感だ。
肉の間には、ざく切りでやや大き目の玉ねぎが入ってる。
このタマネギの甘味と肉汁の持ってるウマミが一緒になることで、かなりステキなハーモニーを織りなす。
なんやろう。
高級なメンチカツではないが、肉汁とタマネギの絶妙なハーモニー。まじうまい。
大きさは手のひらサイズよりチョイ小さいぐらいなんだが、厚みはしっかりとした感じで3センチぐらい。
大きさもさることながら、かなり厚みもあり食べ応え十二分なメンチカツだ。
上からデミグラスソースらしきものが掛けてある。
肉汁のうまみとタマネギのウマミ、そしてこのデミソースのみで美味しく御飯がススム。卓上にカツ用のソースも準備されてるが、メンチカツにはいらないかも。。
皿の脇にはケチャップ炒めのスパが付いてる。
ナポリタンとはいえない感じだが、細麺にケチャップが絡んだやさしい味わいで、メンチカツの箸休めにおいしく頂ける。
千切りのキャベツもたっぷり目で、卓上のマヨネーズをかけて頂く。
市販のマヨネーズボトルがそのまま置かれてるあたり。なんとも「大衆食堂」らしさがプンプンと感じられる。こうゆうの結構好きだなぁ♪
付け合せの小鉢は、シラスと切り干し大根のおひたし、モヤシのナムルっぽいの、の2種付いてる。おひたしはナカナカ美味しく、シラス感が前面に出てくる味わい。御飯のお供にあう。
御飯は大き目の茶碗に、スリキリいっぱい。
ビジネス街の御飯の盛りとしては、かなり多めだなぁ。
味噌汁は豆腐とワカメの味噌汁。
カナリあつあつで、すこし煮込まれた感はあるが、活気のある定食屋の味噌汁そのものとい感じ。素朴に美味しくすすれるTHE定食屋の味噌汁という感じやなぁ。
食べてみると、
肉汁あふれるお肉に、ざっくり甘味の効いたタマネギ。食べ応えも十二分にあり、「嗚呼、これぞお肉屋さんのメンチカツや!」と納得の味わいやった。
お肉屋さんのメンチカツということで、肉の味わいが前面に出てくるかと思ったが、お弁当やお惣菜も提供されてる「いちむら」さんならではの絶品メンチカツという感じだったなぁ。
この味わい、コノ食べ応えなら、どの定食も間違いなく満足度が高いと確信できたなぁ。
特筆すべきは、豊洲にある「いちむら」さんの存在だろう。
肉のイチムラは私の祖父が昭和23年に創業した、一昔前はどこの町にもあった
「おいしいお肉とコロッケやとんかつなどの肉惣菜を売っている」
ごく普通のお肉屋さんです。
肉のイチムラ公式ホームページより
近年めまぐるしく開発が進む豊洲という街で、昔ながらのお肉屋、お弁当屋、定食屋を営む「いちむら」さん。
「ごく普通のお肉屋さんです!」という一切の背伸びした感じがなく、ごくごくフツーに肉屋として豊洲という街に存在してる。
大手外食チェーン店なども、この地に続々と参入してる昨今ではあるが、お肉屋の利点を活かしたラインナップは、地元の住民の方をはじめ、サラリーマン諸氏に愛され続けてるのは紛れもない事実だろう。
ベビーカーを押してお弁当コーナーで今日の弁当を楽しみにしてる地元ママさん達。
オフィス飯用にガッツリ弁当を買い込むサラリーマンのみなさん。
そして、この定食部門たる「味処、いちむら」さんのランチ満席ぶりと行列。
街の風景は今昔変われど、昔から変わることのない「お肉屋さんスピリット」こそ、「いちむら」さんの醍醐味なのではないかと思われた。
今回食べたのは「メンチカツ」だが、肉系以外の定食でも満足度が高いのは間違いなさそうだ。
豊洲というと通りすがりで行く街ではないが、定食や食堂好きであれば、途中下車してでも食べて見るべき定食屋と思われた。
開発がガンガン進む豊洲という街。
高層ビルに囲まれながらも、是非この地でジモティに愛され続ける「お肉屋さん」「大衆定食屋」として頑張ってほしいと願うばかりだ。
豊洲で定食気分の時は、またおじゃましたい。
次回は、常連さんのオーダーの多かったアジフライ定食、カツ丼を食べてみたいなぁ。
ご馳走様でした〜!
店名:味処いちむら
TEL:03-3534-8395
住所:東京都江東区豊洲4-2-2
最寄駅:豊洲駅(東京メトロ有楽町線、ゆりかもめ)
営業時間:11:00~15:00,17:00~0:00
定休日:日祝日(※要確認)