鹿児島中央駅から歩くこと3分ぐらい。
飲食店やビジネスホテルなどが立ち並ぶ商店街「ベル通り」の中に「とんかつ川久」さんはあります。
とんかつ川久@鹿児島中央駅
外観は質素で和風な佇まいで、大きな袖看板に書かれた「とんかつ」の文字が力強い。
店頭には大きなサンプルケースがあるので、よーく品定めして入店可能だ。
入口の脇にはお店からのメッセージが書かれてて、
肉には旬が無いと思われがちですが、豚肉は桜ともみじの季節が一番美味しいと言われています。
桜散らぬ、もみじ枯れぬ、当店のとんかつをどうぞお楽しみ下さい。
年中通して美味しいのではなく、春と秋にできれば食べて欲しい的なメッセージ!!
なんだか豚肉に対するコダワリが感じられますね〜。
夏なんだけど早速入店してみた。。
店内はテーブル席と小上がり席が半々ぐらいの構成。
ランチタイムとディナータイムをはずした微妙なタイミングだったが、店内はお客さんがチラホラといらっしゃる。
地元のサラリーマンの方や、大きなカバンをもった旅行者の方などなど.けっこう人気があるようだ。
開いてるテーブル席にすわり、まずはメニューを見てみた。
メニュー
- ロースかつ 1100円
- ヒレカツ 1200円
- 黒豚ロースかつ 1900円
- 黒豚ヒレカツ 2100円
ノーマルなロースかつが1100円からの設定で、最高級な上黒豚ヒレカツになると2700円。
ロースだけでみてみると、ロース<上ロース<黒豚ロース<上黒豚ロース、とステップアップしているようだ。
ナカナカのお値段なんだが、鹿児島ならやっぱり名物黒豚!
ここは一択!第一回選択希望選手でもある「上黒豚ロースかつ250g 2500円」をお願いしてみた。
オーダーをすると「揚げ時間に15分から20分ほどかかりますが、よろしいでしょうか?」と聞かれる。
もちろん大丈夫です!と答え早速オーダー。
心のなかでは、分厚い肉なんで時間がかかるのか、、低温じっくり揚げなのか、、期待感でガッツポーズなんやけどね♪。。
お店は男女2名で切り盛りされてるみたいで、とんかつは基本男子店員さんが揚げてるようだ。
待ってる間に他のお客さんも続々入ってくるのだが、オーダーするものによって提供時間がかなり違うようだ。
後からオーダーした方フツーのロースカツは、オーダーの際の揚げ時間の告知もなく、即効で出てきてる。。
黒豚だからなのか、厚切りだからなのか。。ようわからんが、まわりの方のオーダー品が出てくるたびに時間を忘れてテンションがどんどん上がっていくぜぃ。
そしてオーダーから20分ほどで上黒豚ロースカツが供された。
とんかつ@上黒豚ロースかつ
油きりの網の上に乗せられたロースカツ。
見た目の大きさは、手のひらサイズで厚みも十分。3センチぐらいだろうか。
細かいパン粉を薄く付けられてて、うまそうなキツネ色をしとる。
まずはなにも付けずにパクリと頂いてみた。
ぬぅおおおおお〜〜!!
ロースの脂が口の中で溶ける!なんやねん、このウマサ!
肉の部分はシッカリした歯ごたえなんだけど、肉の繊維に沿ってサクっと噛み切れるほど柔らかい。
断面はややピンク色を残す揚げ加減で、脂と身の肉の部分がクッキリと分かれてる。
脂の部分は絶妙な透明感がある。
ロースの脂というと、御飯と合わせて食べると劇的に旨いことが多いのだが、この黒豚とんかつなら単体でずっと食べていたいと思えるロースカツだ。うめぇ〜!
卓上には、ソース、しょうゆたれ、ゆず味噌たれ、の3種類が置かれてる。
3分割小分けの小皿にそれぞれ分けて注ぎ、それぞれ試せるようだ。
3種類試してみたが、
ソースは、とんかつソースにしては割とサラリとしたタイプ。
醤油だれはまさしく、名前通りの味わいに。
ゆず味噌たれは、主張が強すぎてトンカツの味が負けてしまう感じ。どちらかというと、蒟蒻や田楽的なものが合いそうだ。
うーん、3種類の中なら、ソースか醤油やけど、こんなストレートに豚の脂の旨味が味わえるとんかつなのに、卓上に塩がないのはなんでだ〜!
というわけで、早速店員さんに聞いたところ、なんと塩があるとのこと!
早速、塩を持ってきてもらえた♪
塩を付けて頂いてみると、とんかつが本来持ってる肉のパフォーマンスが良いからか、グンバツに肉の旨味が引き立つ。うまい。うますぎる!
塩は岩塩っぽいやつで、トンカツにぱらり掛けると、元の豚のうまみが倍増。めちゃめちゃウマイ♪
ごはんはトンカツとマッチングの良い感じの硬めの炊き加減。
いつもロースカツだと、ゴハンと一緒にワシワシかきこんで、ロースの脂×御飯の甘味を楽しむのだが、この黒豚ロースカツには御飯は少量でイイ。塩だけで十分満足度が高い。
味噌汁はフツーにおししい味噌汁。
付け合せは、小鉢のはるさめと漬物が付いてる。
そして最後の黒豚とんかつの一切れをいただく。。もちろん最後まで塩で!
ボリュームあるとんかつだったが、ロースでありながら脂のクドさがないので、サクっと腹に納まった。
食べてみると、
あま味のある脂の黒豚とんかつは、脂の部分だけだと口の中でマジでトロケル感じだった。
もしかしないでも、御飯のお供よりは、ビールのツマミなんかで味わうのもヨサゲな感じかと思われた。
特筆すべきは、塩のみでバツグンにウマイ黒豚だろう。
とんかつ好きのワタクシの毎度毎度の選択肢「ロースカツ」だったが、いつもどおりの「脂の旨味×御飯=両方ワシワシかき込む!」という方程式ではなく、塩だけでトンカツのみを喰らうのがステキな黒豚ロースカツだった。
豚肉単体のうまさを味わう黒豚。
ソースや醤油などの調味料もいいが、この甘味のある脂の乗ったロースの輩には、間違いなく塩であるべきかと思う。
通常はソース系などの調味料しか卓上に置かれてないのだが、店員さんに言えば持ってきてもらえるので、ぜひとも塩で頂くべきかと思う。
とんかつ好きで、特にロースカツフェチの方にはカナリおすすめの黒豚ロースカツだった。
鹿児島に来る時は、またおじゃましたいな。
ご馳走様でした〜♪
店名:とんかつ川久
TEL:099-255-5414
住所:鹿児島県鹿児島市中央町21-13
最寄駅:JR 九州新幹線 鹿児島中央駅、鹿児島市電 鹿児島中央駅前電停
営業時間:11:30~15:00,17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜日(※要確認)