地下鉄の名古屋栄から歩いて5分ぐらい。
夜になるとニギヤカそうな名古屋栄の住吉町に、あんかけスパのヨコイはあります。
スパゲッティハウス ヨコイ@名古屋栄
場所的には名古屋でも屈指の繁華街「栄」の中にあり、お店の位置する住吉通はまさにTHE夜の歓楽街という雰囲気だ。
その住吉町の角にあるスパゲッティハウス ヨコイ。
名古屋名物というと、鰻のひつまぶし、味噌煮込みうどん、手羽先、エビフライなどが真っ先に思い浮かぶが、ナゴヤメシとしては割りとポピュラーなものに「あんかけスパ」がある。
あんかけスパゲッティは、1960年代に愛知県名古屋市で登場したスパゲッティ料理。略称は、「あんかけスパ」。ミートソースを名古屋人好みの味に仕立てようとしてできたと言われる。地元では、ご当地グルメというよりは、若年男性向けのジャンクフードと見なされている。
料理そのものは、後に独立してスパゲッティハウス ヨコイを立ち上げる山岡博が「そ~れ」で働いていた1961年に生み出した。
Wikipediaあんかけスパゲッティより
なるほど。あんかけスパ発祥は、考案者が当時働いてた「そ~れ」で開発し、現在のヨコイとして独立した形かぁ。まさにヨコイは元祖ということやなぁ。
あんかけスパは名古屋名物料理の筆頭格には上がらないものの、名古屋地元の人に昔から愛されてる、まさにナゴヤメシ。ジモティに愛されてる「あんかけスパ」に期待感高まる。
まずは階段を登り2Fのお店へと向かった。
入口の階段には本日のランチが書かれた立看板もあるので、値段もなんとなく分かる感じだ。
店内は昔ながらの洋食屋というべきか、どことなく古めいた喫茶店という感じで、喫茶店文化の発達してる名古屋らしい佇まいだ。
まずはメニューをみてみた。
メニュー
基本のレギュラーメニューとしては、
- ミラネーズ 850円
- カントリー 700円
ミラネーズはお肉系具材が中心で、ウインナー、ハム、ベーコン、マッシュルーム。
カントリーは野菜系中心で、オニオン、ピーマン、マッシュルーム、トマト。
2つを組み合わせたラインナップとしては、
- ミラカン 950円(ミラネーズ+カントリー)
- ミラピカ 950円(ミラネーズ+ピカタ)
- カントリーピカタ 950円(カントリー+ピカタ)
- ミラオム 950円(ミラネーゼのオムレツ)
- 海老ネーズ 1100円(ミラネーゼ+海老フライ)
などなど、、
どのメニューも名前を見ただけでは何が何なのか一切わからないが、入ってる具材が表記してあるので意外と分かりやすい。
これって名古屋の人には名前だけで内容が分かるのかなぁ。。。
その他、トッピング系メニューも充実してて、お得なランチメニューの設定もあるようで、この日は、
- Aミラカンと一口カツ 1000円
- Bミラネーズとコーンオムレツ 950円
名古屋らしいエビフライがのったエビネーゼにもトキメクが、筆頭メニューで一番人気のミラカンをお願いしてみた。ミラネーズ+カントリーですねぇ。
普通盛り、1.5倍、2倍などから選択できるようで、とりあえず1.5倍盛りで。
メニューを良く見ると、スパゲッティハウス ヨコイの案内が書かれて、
これが名古屋名物、あんかけスパゲッティ!
肉と野菜がなくなるまでじっくり煮込んだソースに、ブラックペッパーを入れピリッとパンチを効かせた、ヨコイオリジナルのミートソースです!
と書かれてる。メニュー写真の赤黒いソースはミートソースなのか!?
メニューの写真を見る限りだと、具材の乗ったあんかけスパゲッティに見えたが、キホンテキにはミートソースのようだ。
まぁ何にせよ、世で言われるパスタやスパゲッティとはひと味ちがう感じで、名古屋ならではの「あんかけスパ」への期待感がムショーに高まる。
店内は意外とサラリーマンや若い方が多く、どちらかと言うと年齢層は低め。みなさんマイお気に入りの「あんかけスパ」を楽しんでるなぁ。
そして5分ほどで、あんかけスパが供された。はやっ!
あんかけスパ@ミラカン
おおお~!
こんもりと山のように盛られたスパの上に、ウインナーや野菜などの具材がたっぷりとかかってる。
皿には赤黒ずんだ「あん」があるのだが、パスタや具材にはアンが絡まってないようで、あんを絡めながら食べるということやな。
まずはフォークでクルクルとスパを巻きつつ、あんに絡めながら頂いてみた。
若干とろみのついたアンが麺に絡み、独特の食感。
トマト系の味わいが薄っすらとして野菜が溶け込んでる。
ズズズっと啜った時にはトマト味がほんのり立ってくるのだが、若干トロミのついたアンということもあり、どことなく和風チックさがある。
そして後からほんのりとピリ辛コショーが口の中をピリピリ刺激してくるぜ。
「あんかけ」という名前から、初めは中華風なのか和風チックなのかとも思ったが、フツーにトマトベースでイタリアン的な感じだ。でもトロミが効いてる感じはどことなく中華風なんだよなぁ。。
アンなのにイタリアンという、不思議な組み合わせ。。これがTHE名古屋メシということだろうか。。。
テーブル上に置かれたコショーやタバスコも試してみたが、ピリ辛感を増すのにグッドジョブなアイテムだ。
もともとのアンにも黒コショーのピリリとした辛さはあるが、辛味が足りない人にも安心だなぁ。
卓上のタバスコも試してみたが、これがナカナカいい。
普段はトマト系のパスタにタバスコをかけると、W酸味になって得意ではないが、アン自体はマイルドなトマト風味で和風っぽさもあり、なぜかは分からないがタバスコとの相性はイイカンジ♥
麺はパスタとしてはフツーの太さで、アルデンテを通り越してしっかり茹でてありプルプル。どことなくロメスパ的感じがする。。
店頭には太麺との表記があったが、太さとしてはフツー。
ロメスパなんかで出てくる太麺と比べたら、むしろ細麺に近い。
麺はフォークで巻かないで、ズ~ズズズッと啜ることもできそうだが、アン飛び散り注意報が発令されそうなので、フォークでくるくる巻いて食べたほうが良さそうだ。
具材はウインナーやベーコンなどの、子供心をくすぐるアイテムがたっぷり。オトナなんだが嬉しくなるトッピングだ。
トマト系のピリ辛ソースに、ウインナーやベーコン、そしてマッシュルーム。。
このあたりは、やはりイタリアン的な感じがするなぁ。
別皿の小皿には、ポテトサラダとキャベツのコールスローぽいのが付いてるので、あんかけスパのピリ辛感の箸休めとして美味しく頂ける。(フォーク休めか。。)
そして最後は、残ったアンを麺にたっぷり絡ませて完食。
麺は1.5倍にしたが、腹にぐっと来る多さだった。
食べてみると、
独特のピリ辛ソースを絡めて食べる「あんかけスパ」。
いわゆる世で言うパスタやスパゲッティとは一線を画す名古屋独特のスパではあったが、ナニゲニすんなり受け入れられるスパだった。
どことなく具材の多いスープスパ的な部分もあり、スープの量で例えるならノーマルなスパゲッティ<あんかけスパ<スープスパ的な感じがあった。
じっさい、あんを掛けるという部分では中華風的でもあるし和風的でもある。
そんな中、ウインナーやベーコン、ピーマンなどが入ったイタリアン的な要素もありソースはトマト風。。
和洋折衷的な部分もあり、まさに異業種格闘技戦的な感じがするスパだと思えた。
名古屋には名物と言われる料理が他の都市よりも多いのは紛れもない事実だが、今回食べた「あんかけスパ」こそ、観光客相手ではない名古屋地元B級グルメの筆頭格といえるのではなかろうか。
実際、店内で食べてる方のほとんどが地元のサラリーマン的な方が多く、観光的なアウェーな方は少ない、まさに名古屋メシという感じだった。
しかも、どことなくジャンクフード的な感じもあり、そしてB級グルメっぽさもある。。
イタリアンでもない。中華風でもない。和風でもない。これぞ「名古屋あんかけスパ」的な味わいという感じだったなぁ。
東京と大阪の間で、名物料理も多数あり、独特の食文化ともいえる名古屋。
まさに東西の中心だからこそ考案された「あんかけスパ」やと思うし、これぞ名古屋のアイデンティティと言っても過言ではないかと思う。
スパゲッティ好きな方は是非一度試してみてはいかがだろうか。特にスープスパのような汁系スパ好きにはオススメですよ〜。
名古屋でパスタ気分のときは、またおじゃましたいなぁ。
次回は近くのヨコイ錦店で、海老ネーゼをの方もためしてみたいなぁ♪
ご馳走様でした〜!
店名:スパゲッティハウス ヨコイ 住吉店
TEL:052-241-5571
住所:愛知県名古屋市中区栄3-10-11 サントウビル 2F
最寄駅:栄駅(名古屋)丸栄出口
営業時間:11:00~15:30(L.O.15:20),17:00~21:00(L.O.20:40)
日11:30~14:30(L.O.14:20),祝日11:00~15:00(L.O.14:50)
定休日:年末年始(※要確認)
備考:店内撮影禁止。料理写真は許可を得れば可能。(許可済み)