丼からハミ出すカツが絶品!元祖味噌カツ丼の店 味処 叶(名古屋栄)

名古屋栄、味処叶の味噌カツ丼

名古屋駅から市営地下鉄東山線で2駅の栄。
大通りから少し入った、人しか通れない細い路地に元祖みそかつ丼の店「味処 叶」はあります。

元祖味噌カツ丼の店 味処 叶

味処 叶のお店の外観

外観は日本風の佇まいで、店頭には大きな立て看板があるので近くに行けばすぐに分かりますね。

まずは店先に掛けられた青いノレンをくぐり入店してみた。

店頭に置かれた立て看板。「元祖みそかつ丼 味処 叶」と書かれてる。

店内は厨房に面したカウンター3席とテーブル席。2Fにも席があるようで、一見狭そうなお店に見えたがソコソコのキャパがあるようだ。

厨房前のカウンター席に案内され、早速メニューを見てみた。

メニュー

味噌カツ丼のメニュー
  • 元祖味噌カツ丼(カツ6切れ) 1600円
  • 元祖味噌カツ丼大盛り(カツ12切れ)2000円

どちらも豆腐の味噌汁付きにすると100円アップ。

味噌カツのトッピング追加メニューもあり、

  • ねぎトッピング 100円
  • たまご追加 100円
  • かつ追加1個 100円
  • ごはん追加 200円

が準備されてる。

味噌カツ丼以外のメニューもあるようで、

  • カツライス 2000円
  • エビフライライス 2500円
  • 味噌エビ丼 2100円
  • 味噌エビ丼大盛り 2400円

などなど名古屋らしいラインナップが揃っている。

カツライスとエビフライライスのメニュー 味噌エビ丼のメニュー

味噌カツの大盛りにもトキメクが、まずは基本であろう味噌カツ丼の並盛を味噌汁付きでお願いしてみた。

厨房内では店主であろう大将がカツを揚げてる。
揚げたカツを大きな鍋に入った黒い味噌にドボンと入れて味噌カツ丼を作られてるようだ。

店内は観光客が割と多い感じだが、地元の方なのか常連さんもいるようで、地元でも愛されている味噌カツのようだ。

店内の壁に貼られた芸能人のサイン

誰も見ていないテレビから流れる名古屋番組が店内のBGMとして流れている。

壁には来店した芸能人のサインが所狭しと貼られていて、人気の高さが伺える。

待っている間にメニューの中のお店の紹介を読んでみると、、

メニュー内の「味噌カツ叶について」

味噌カツ叶について
創業は昭和24年、
令和元年10月で71年目になりました。

味噌カツの考案者であり、杉本利資は平成24年4月で引退。

屋号は、
夢は必ず叶うという願いをこめて、「叶」にしました。

開店当時の値段は一杯60円
当時の大学卒の初任給は2000円の時代です。

引用元:メニュー内「味噌カツ叶について」のページより

味噌カツの誕生秘話も書かれていて、

メニューに書かれた「味噌カツ誕生秘話」

味噌カツの誕生秘話
叶は開店当時、割烹料理を主にしていた為にお昼のランチ限定用として味噌カツ丼が考案されました。

しかし、店の中にはメニューすらなくお客さんは注文の方法も分からず、考案した本人も味噌カツ丼の呼び方を決めかね、料理にはきちんとして名称がありませんでした。

ではどのようにして味噌カツという語源が誕生したかと言うと、「お味噌のカツ丼で宜しいですか?」と毎回お客さんに訊ねられたことから、ある日お客さんが、短く略されて「味噌カツ丼」と注文されたことで味噌カツと言う名前が生まれ、味噌カツの第一歩は丼から始まりました。

当時、卵が大変貴重だったため初期の味噌カツ丼には卵が乗っていませんが、お客さんの要望により、現在の形になりました。また別のお客さんがお皿と御飯を別々にして欲しいとの声により丼からお皿へと食べ方が増え、考案者だけではなくお客さんとの協力と共に完成に至りました。

開店当時、店の近くに日活映画感があり数多くの大スターが来店して下さいました。昭和32年、幕末太陽傳の上映挨拶に石原裕次郎さんとフランキー堺さんの二人が来店された思い出では今でも忘れられない、とよく勝たつています。他にも、南田洋子さんや近江俊郎さんなどご来店されたを誇りとして、長年調理場に立続けたと効いております。

引用元:メニュー内「味噌カツの誕生秘話」のページより

石原裕次郎をはじめ多くの芸能人も叶の味噌カツ丼を食べてるなんて、なんだか感動!

味噌カツと言えば名古屋名物グルメの中でも有名な料理だが、その味噌カツを乗せたドンブリ「味噌カツ丼」の元祖のお店ということにもテンションも上がる〜!

そして奥さんらしき方が御飯を茶碗に入れ、大将がカツを御飯に乗せたら味噌カツ丼の完成だ。

元祖 味噌カツ丼

味噌カツ丼。味噌汁付き。

ぬぅおおおお〜!

ドンブリの上にてんこ盛り状態の味噌カツ丼。

カツが丼からハミ出しとるで〜!!

丼から活がはみ出した味噌カツ丼

花びらのように盛られたカツは味噌にくぐらせてあり黒々として美味そうだ。中心に盛られた玉子の黄色とのコントラストが何とも食欲をそそるぜぃ。

まずはカツを一口頂いてみた。

味噌カツを箸で持ち上げてみた

めちゃくちゃ柔らかいカツでサクッと歯で噛み切れる。脂身も殆どなくヘルシー!

活の厚みも1センチ以上あり食べごたえも十分だ。

衣に染み込ませてある味噌は見た目ほどクドさがなく、サクッとライトに甘めの味わいでいただける。

味噌カツ丼を横から見たところ。カツがはみ出してる

名古屋の味噌カツというと八丁味噌で濃い目でガツンと来る感じかと思ったが、味噌味は前面に立つが、サクッとライトな味わいの味噌味だ。

御飯とのマッチングもいい味噌カツで、御飯とともみガシガシかき込める味噌カツ。

味噌カツから流れ出た味噌が御飯にも染み込み、八丁味噌染み込み御飯としても美味しく食べられる。うまし!

クラッシュした玉子

中心にある玉子は半熟玉子状態になってて、黄身をプチっと潰し味噌カツにあえて食べると、これがまた格別!

味噌の味わいが玉子の黄身でマイルド仕上がり、目玉焼き風になった玉子の白身もプリプリとして、カツ&玉子の食感も楽しめる〜。

赤だしの味噌汁

味噌汁は赤だしの味噌汁で豆腐が入ってる。
こちらも八丁味噌だからなのか、味噌カツとのマッチングがいい汁物だ。

横から見た味噌カツ丼。その2

そして味噌カツを食べ続けるのだが、見た目に花びらのように盛られてボリューム満点に見えたが、柔らかく食べやすいカツの食感+マイルドで甘い味噌の味わいでスルスルと食べられ、サクッと腹におさまった。

小皿に入った黄色い漬物

食べてみると、、

丼から活がはみ出した味噌カツ丼

名古屋名物の味噌カツが乗ったドンブリ、味噌カツ丼。

八丁味噌+カツなのでガツンと腹に収まる濃いめの味かと思いきや、柔らかカツとライトな味噌とのコラボレーションで、旨さゆえアッと言う間に腹におさまる絶品の味噌カツ丼だった。

名古屋弁でいうなら「どえりゃー、うみゃーでよ!」かな。

これなら、カツが12個のった味噌カツ丼大盛りの選択肢も腹ペコ状態だったらアリかもしれない。

店頭に置かれた立て看板。「元祖みそかつ丼 味処 叶」と書かれてる。

名古屋名物の味噌カツの元祖「味処 叶」。

味噌カツ丼の発祥の店で、歴史も長く70年以上という老舗。

味噌カツ丼だけでだく、名古屋人の大好きなエビフライを使った丼もありで、まさに名古屋名物のB級グルメを味わうなら最高のお店だった。

味処叶の前の細い通り

名古屋栄に来るときは、またおじゃましたいなぁ。

次回は味噌エビ丼も試してみたい。味噌カツとエビフライの融合的な味わいなのかなぁ。

ごちそうさまでした〜!

店名:味処 叶
TEL:052-241-3471
住所:愛知県名古屋市中区栄3丁目4-110

最寄駅:名古屋市営地下鉄 東山線 栄駅
営業時間:11:00~14:30 17:00~20:30(夜営業日は公式HPでご確認下さい。)
定休日:月曜日(祝日の場合は次の日が定休日)※要確認
公式ホームページ:https://www.misokatu-kanou.com/